プロ野球11万号!巨人・キャベッジ「ちょっと自慢したい」初めての石川でメモリアルアーチ

2025年5月29日(木)5時5分 スポーツ報知

1回2死、キャベッジがNPB通算11万号となる場外弾を放つ(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人4—1広島(28日・金沢)

 メモリアルな打球は、どこまでも伸びた。これがキャベッジだ。全力で走る必要はない。両翼91・5メートルと狭い石川県立野球場のフェンスを軽々と越え、場外へと消えていく推定120メートル弾。勝ち越しの決勝ソロはNPB通算11万号の記念すべき一発にもなり「日本の球史に名を残せたことを非常にうれしく思う。これからちょっと自慢したい」と、はにかんだ。

 同点の初回2死。カウント2—1から大瀬良の138キロカットボールを右翼ポール際方向へかっ飛ばした。5月13日の広島戦(マツダ)以来の7号は自身にとって4番初アーチ。4番に一発が生まれたのは岡本が左肘の靱帯(じんたい)損傷で離脱してからチームとしても初だった。

 不屈の闘志で立ち向かった。前日27日の同戦(富山)では4回2死二塁で中前適時打を放ったが、適時打の直前に右足甲付近に自打球を当てた影響で途中交代。試合後は自力で歩行してバスへ向かいながら「まだ痛みは残る」と明かしていた。それでもこの日、状態を確認して、戦う意志を伝えた。通常メニューの練習をこなして試合へ。魂のひと振りで歓喜をもたらした。

 今季、加入した助っ人にとって初の石川。巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の生まれ故郷だと聞き「彼の地元ということは野球と深い縁があるんだな」としみじみと語る。横綱昇進を決めた大相撲の大の里も石川出身だ。「春場所を見ていたので(大の里を)リサーチしてみるよ」とニッコリ。相撲界のビッグニュースに負けじと、初見参の地で“球界の記念弾”を刻んだ。

 試合前の練習ではリチャードに身ぶり手ぶりを交えて、打撃の助言をしていた頼もしい助っ人。「(右足甲付近は)ちょっと腫れているけど問題ない」と心強い。勝利に導く熱いプレーを続けていく。(宮内 孝太)

スポーツ報知

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