元スーパーフェザー級世界王者「ガッカリした」 世界奪取失敗の力石政法を酷評「試合も面白くなかった」
2025年5月29日(木)13時12分 スポーツニッポン
「トレジャーボクシングプロモーション」の代表で元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏(34)が29日までに「トレジャーボクシングプロモーション」の公式YouTubeチャンネルを更新。28日にIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に挑んだ力石政法について言及した。
プロデビューから8年、18戦目で世界挑戦となった力石。28日にIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で同級1位エドアルド・ヌニェス(メキシコ)と対戦した。試合序盤はアウトボクシングでうまく戦っていたが、4R以降は相手の圧力が強まって手数も増えてきた。足を止めて打ち合いする場面もあった。打ち合いの場面では場内から大歓声が上がっていた。終盤になっても相手の圧力が止まらなかった。その証拠に力石の背中は、ロープに押しつけられた痕が目立つようになった。最後まで戦い抜いたが、判定負けで世界ベルトに手が届かなかった。
現地で生観戦していた伊藤氏は「ちょっと厳しい言い方になるけど…力石選手は何しに来たの?って思った」と辛口なコメントを口にした。
「全然ハートも感じなかったし、この試合を日本で組むのも凄く大変だったと思う。対戦相手もすごく良い選手だったけど、パンチも当たるし、勝てる選手だった」と説明した。
さらに「全体通して手数が少なすぎる。体を殴られて体力的にアップアップになってたかもしれないけど、ちょっと…俺はガッカリした。気持ちを感じなかった。30歳でラストチャンスのつもり戦って、仕掛けないと勝てないんだから…試合も面白くなかった」と同じ階級の元世界王者だからこそ酷評した。
試合後に力石の兄であるIBF世界フライ級王者の矢吹正道が自身のX(旧ツイッター)で「試合前に肩痛めて1ヶ月間スパー出来ない状況の中でよく世界戦のリングにあがったよ。来週に手術も決まってる!!」と試合前のアクシデントを告白した。