新潟 稲村 シントトロイデンの先輩から刺激受け名古屋にリベンジへ
2025年5月29日(木)4時0分 スポーツニッポン
J1新潟はオフ明けの28日、新潟・聖籠町のアルビレッジで31日のアウェー名古屋戦へ向けて練習を再開した。DF稲村隼翔(23)は左股関節周辺の違和感が改善し、状態が上がってきた。古巣・新潟の練習に参加したシントトロイデンのMF伊藤涼太郎(27)から刺激をもらい、さらなるレベルアップを誓っている。
今月上旬の練習で、3月に痛めた左股関節周辺に再び違和感が出た稲村は、約2週間の別メニュー調整を経て先週から練習に完全合流。「再発しないようにケアをしながら、コンディションを上げてきた」と患部はもう心配なく、晴天のこの日はタンクトップの練習着で汗を流し、臨戦態勢をアピールした。
23〜25日には23年6月までの1年半、新潟に在籍したシントトロイデンの伊藤が練習に参加。稲村は「涼太郎君が出ていた試合でワクワクしていた気持ち」がよみがえり、食事にも行って充実した時間を過ごした。日本代表経験のある先輩からは「日本人の技術は世界でも通用する。新潟がやっていることは正しいと思うし、それを突き詰めることがチームとしても成長するし、個人としても外に出たときに通用する」と助言を受け、気持ちを新たにした。
今季ホーム初勝利をつかんだ25日の湘南戦はスタンドから観戦。「泣きそうになった」と感動した一方で、プレー面は冷静に分析して「自分が出ていたら(もっとできた)と思うシーンも何回かあった」とビルドアップの向上に自信をのぞかせる。状態を上げている段階ではあるが「(昨年に負けた)ルヴァン杯決勝のリベンジもある」と意気込み、名古屋戦出場への意欲を示した。(西巻 賢介)