運命の早慶戦 早大2勝0敗なら明大との優勝決定戦へ 小沢周平主将&エース伊藤樹「一戦必勝で」逆転Vへ闘志
2025年5月30日(金)18時40分 スポーツ報知
早慶戦を前に早大・小沢周平主将と伊藤樹投手は闘志をたぎらせた(カメラ・加藤弘士)
連盟創設100周年を迎えた東京六大学野球春季リーグ戦は31日から、最終週の早慶戦を迎える。早大が2勝0敗なら9勝4敗で勝ち点4の明大と並び、6月3日に両校による優勝決定戦が行われる。早大が慶大に1敗でもすれば、明大の4季ぶり44度目のリーグ優勝が決まる。運命の大一番は、13時にプレーボールだ。
勝つしかない。大一番を前に主将の小沢周平内野手(4年=健大高崎)は「優勝がかかっているので、いっそう緊張感が高まって練習もしています。絶対に負けられない戦いの方が、緊張感があって、自分たちが力が出るんじゃないかなと思っている。それもプラスに働いて、いい方向に向かっていると思います」と力強く言った。
中でも今秋ドラフト候補のエース・伊藤樹(4年=仙台育英)にとって、今春は飛躍のシーズンとなった。19日の明大2回戦では「負ければV逸」の崖っぷちから、明大相手にリーグ史上初のノーヒットノーランを達成。サヨナラ勝ちでの達成も史上初だった。チームは3回戦も8−6と打ち勝ち、2勝1敗とし、難敵相手に勝ち点を奪った。
背番号11は「1個も負けられない。日本一になるためにはあと7連勝しないといけないですし、その道半ばだと思う。1つずつ、一戦必勝で頑張りたい。去年、日本一まで行けなかったというところで、このチームはスタートしている。そこまでちゃんと見ながらやりたいなと思っています」。大学選手権も見据えた「トーナメント戦」へと、果敢に挑む決意を口にした。
小沢が「目の前の早慶戦に一戦必勝の気持ちで戦っていきます」と語れば、伊藤も「最初の1勝が大事になる。いいピッチングができるように準備したい」と静かに闘志を燃やした。互いのプライドを胸に、意地と意地の激突。いざ、決戦だ。(加藤 弘士)