DeNA 牧が“呪縛”説いた!同点8号でチーム37イニングぶり得点!3連敗でストップ
2025年5月30日(金)5時30分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ DeNA5—1阪神(2025年5月29日 甲子園)
DeNAは主将の牧が「0」の呪縛を解いた。0—1の4回1死でデュプランティエの149キロの直球をバックスクリーン左へ同点8号ソロ。「全員が早く点が欲しい中で一本出た。感触もよく打球も伸びてくれた」。20日の中日戦以来、7試合ぶりの一発で23日の広島戦の5回以来、37イニングぶりの得点。3試合連続零敗の「難産」の末にゼロ行進を止め、チームを勇気づけた。
試合前に村田修一野手コーチが「発想を転換しよう。直球待ちの変化球対応が基本だけど甘い球を待つだけではなく変化球も積極的に狙おう」と呼びかけた。牧も仕留めたのは2球目の直球でも、初球の外角カーブを果敢に打ちに出て空振りしていた。それだけ打撃陣は現状打破に全力を注いだ。
三浦監督も動いた。宮崎、蝦名を先発から外して度会、石上ら若手を先発起用。1—1の7回には代打・宮崎の押し出し四球で勝ち越し石上に左前適時打が生まれるなど打開策も実った。
このカードは過去4試合連続で両軍とも1得点以内。終わってみれば5得点の快勝で、超ロースコアの競り合いにも終止符を打った。3連敗で止め、4位ながら首位・阪神に再び2・5ゲーム差。牧が「今日をきっかけにしたい」と力を込めたように再上昇への転機になり得る白星をつかんだ。(大木 穂高)