中日・村松が神宮の鬼発揮!正真正銘の右越え弾!27日・川越幻弾のうっぷん晴らす
2025年5月30日(金)5時0分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 中日6-0ヤクルト(2025年5月29日 神宮)
中日が2発を含む今季最多タイ13安打で6得点。微妙判定の“幻弾”で後味の悪さが残った敗戦から中1日、中日打線が爆発し、鬱憤(うっぷん)を晴らした。
勢いづけたのは“神宮の鬼”村松。一振りで決めた。2—0の2回無死二塁で、小川の初球、ど真ん中の直球をフルスイング。右中間スタンドへ放り込む今季1号2ランだ。
「(何で得意か)僕も分からないっス。でも思い切ってやるのが大事かなという、初心に戻る、そういう気持ちはあると思います」
村松にとって、神宮は慣れ親しんだ得意の敵地。昨季は10試合で40打数26安打、打率・650と驚異的な数字を記録。通算3本塁打は全て神宮で、1年目の23年から3年連続となった。明大時代にはリーグ戦通算50試合で打率・323、1本塁打、22打点。4年時の明治神宮大会で優勝に貢献するなど、縁深い球場で躍動した。
そして、先発野手全員安打を決めたのは上林。3回先頭、1ボール1ストライクからの3球目、小川のチェンジアップを巧みに捉えた。右翼最前列ギリギリに着弾する6号ソロを放ち「1本出てよかった」と胸を張った。
この日、27日ヤクルト戦での川越の“幻の逆転弾”を巡る抗議文はNPBに受理されなかったが、試合では正真正銘の右越え弾2発で圧倒した。「あの試合が起点、きっかけとなったと思ってもいいかなと思うところもある。悔しい形で負ける試合を、より減らすことをオレらは考えてやる」と井上監督。2連勝で4カードぶりの勝ち越しを決めた。屈辱の敗戦を糧に、井上竜が上位浮上に転じる。(湯澤 涼)