現役F1ドライバーも多数の『ル・マン24時間バーチャル』のエントリー発表。TGRは可夢偉と山下を起用

　5月30日、ACOフランス西部自動車クラブは、6月13〜14日にrfactor2で開催される世界最大級のオンラインレース『ル・マン24時間バーチャル』の参戦ドライバーラインアップを発表した。実際にル・マン24時間で戦うドライバーたちはもちろん、現役、元を含めた多くのF1ドライバー、さらに世界各地のレースで戦うドライバーたちが、シミュレータードライバーたちとともに名を連ねた。

　この『ル・マン24時間バーチャル』は、新型コロナウイルスの影響により開催が9月に延期されたル・マン24時間の、本来の開催日である6月13〜14日に行われるバーチャルレース。ドライビングシミュレーターのrfactor2が使用され、各チームは最低2名のプロドライバーと最大2名までのシミュレータードライバーで挑む。

　またこのレースは、LMP2とLM-GTEの2クラスで争われるレースだが、LMP2はオレカ07が、GTEはポルシェ911 RSR、アストンマーティン・バンテージAMR GTE、シボレー・コルベットC7.R、フェラーリ488 GTEという4車種から選ばれる。

　すでにLMP2が30台、LM-GTEの20台の参戦チームが発表されているほか、有力チームからは参戦ドライバーが発表されているが、5月30日、ACOは全車のドライバーラインアップを公開した。

　30台がそろうLMP2クラスは、非常に豪華なラインアップとなった。現実のWECの主役であるTOYOTA GAZOO Racingは、7号車がマイク・コンウェイ／小林可夢偉／ホセ-マリア・ロペス、8号車にはセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーに山下健太が加わる。

　一方現役F1ドライバーとしては、チーム・レッドラインにマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスを起用。ベローチェ・Eスポーツ1にはピエール・ガスリーが加入しトロロッソの“先輩”であるジャン-エリック・ベルニュと組む。ベローチェ・Eスポーツ2にはストフェル・バンドーンも参加する。

　また、チーム・ペンスキーはファン・パブロ・モントーヤがインディカーのシモン・パジェノーと、シミュレーターチームのFAレーシング／トルク・ザンショウからはフェルナンド・アロンソとルーベンス・バリチェロが参戦。チーム・ロケット・ザンショウにはジェンソン・バトンが親友のアレックス・バンコムとともに加わる。

　パニス・レーシングでは、オリビエ・パニスと息子のオーレリアン・パニスが組むことに。親子参戦では、マルチマチック・ザンショウでは、元WTCC王者のアンディ・プリオールと息子のセバスチャン・プリオールが、アクスル・モータースポーツではアレックス・ユーンと弱冠17歳のアリスター・ユーンの参戦が決まった。

　一方、リシャール・ミル・レーシングチームはEスポーツならではの体制。キャサリン・レッグ、タチアナ・カルデロン、ソフィア・フローシュというリアルの女性ドライバーに、女性シミュレータードライバーのエミリー・ジョーンズとともに参戦する。

　LM-GTEにでは、AFコルセの52号車フェラーリ488 GTEでシャルル・ルクレールとアントニオ・ジョビナッツィの参戦が実現。すでに発表済みのモナコのシャルレーヌ公妃のストロング・トゥギャザーには、ジャンカルロ・フィジケラとフェリペ・マッサが加わる。

　LMP2のサッシャ・フェネストラズなど、日本を主戦場とするドライバーの参戦も決まり、世界各国のF1からスポーツカー、GTカー、ツーリングカー等、さまざまなカテゴリーのドライバーがル・マンに集うことになった。

ル・マン24時間バーチャル　エントリーリスト
LMP2

LM-GTE