TCR UKで快進撃を見せるダン・ロイドがBTCC電撃復帰。シビックをドライブへ

2018年6月8日(金)16時51分 AUTOSPORT web

 今季から創設された最新TCRシリーズのTCR UKで、ウェスト・コースト・レーシングのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブし開幕6連勝を飾っているダン・ロイドが、6月9〜10日開催のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第4戦オールトンパークからシリーズに電撃復帰。ジェームス・ナッシュに代わり、BTCノーリンのFK2ホンダ・シビック・タイプRのシートに座ることとなった。


 これまでのシボレー・クルーズNGTCに代わり、2018年シーズンからFK2型のホンダ・シビック・タイプRにスイッチしたBTCノーリンは、WTCC世界ツーリングカー選手権やTCRインターナショナルなどの国際シリーズで活躍してきたジェームス・ナッシュを新たに起用。


 32歳のナッシュにとっても2011年以来となるBTCC参戦となったが、開幕以来の全9レースで最上位は12位、獲得ポイントはわずか2点に留まり、チームメイトのクリス・スマイリーに対し46ポイントのビハインドとなるランキング26位と低迷が続いていた。


「僕がイギリスのレースシーンやBTCCヘの復帰参戦を決めたのは、自分のキャリアや個人的な生活について何か興奮する体験ができるのではないかと思ったからだ」と説明するナッシュ。


「母国でのレース活動は、その仕事にさらに深くコミットしつつ、同時に自らの生活に割く時間も確保できると考えていたけど、現時点でのリザルト水準にはとても失望している」


「これまで国際的なカテゴリーで成功を収め楽しんできたけれど、今季の失速には数多くの要素が関係していると思う。だからこの時点で自らの立場を見つめ直すために、BTCCから離脱することを決めた。BTCノーリンとスマイリーの今後の活躍を祈っている」


 その代役として白羽の矢が立ったロイドは、2016年シーズンにユーロテック・レーシングのホンダ・シビック・タイプRで3イベントに出場しており、最高位は6位。オールトンパークやクロフトではフロントロウ・スタートも経験している。

開幕シルバーストンは暫定カラーながら、第2戦から3台ともにグレーメタリックとなったウェスト・コースト・レーシングのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR
今季から”第3のホンダ陣営”としてBTCCにエントリーするBTCノーリンは、ジェームス・ナッシュ(右)の離脱を発表


 ロイドのホンダ・シビック・タイプRによる新たなBTCCプログラムは残るシーズン全戦にわたるもので、ウェスト・コースト・レーシングで参戦するTCR UKのカレンダーと、BTCCの日程がバッティングする週末は皆無となっている。


「BTCノーリンに加入できることにすごく興奮している。この契約はまさに一瞬で成し遂げられ、文字通りこの朝のうちに成立したようなものだ」と、喜びを語ったTCR UKシリーズリーダーのロイド。


「(チーム代表の)バート・テイラーはTCR UKでの僕のプログラムをフォローしてくれており、彼自身のチームでシートの空きが出るやいなや、すぐに僕へコンタクトしてくれた。ふたつ返事で快諾をして『こちらからも是非!』と頼み込むようにOKしたよ」


「僕はまだBTCのマシンを経験していない。土曜のFP1で初めてステアリングを握ることになるけど、その時点では何の期待もしないようにしている。チャンピオンシップの新規参戦ドライバーとして、いきなり45kgのサクセスバラストを積んだマシンを走らせることになるから、大きなチャレンジになるだろうね」


「ローカルラウンドであるオールトンパークの週末にBTCCに戻れるのは最高だね。僕は自分のグリッド位置を探り、堅実に地に足をつけてレースに挑み、クルマとレースへの理解を深めたいと思っていんだ。同時に、TCR UKでのウェスト・コースト・レーシングでの偉大な記録(全戦全勝)にも挑戦を続けており、そのモチベーションも失うことはない。今年は忙しいシーズンになりそうだね!」

TCR UKではシリーズ全戦全勝という大記録に向けて邁進中。その活躍が認められ、BTCCではホンダ・シビックをドライブすることとなった
今季BTCノーリンが走らせる個体は17年ユーロテック車となり、ロイドが経験した個体の進化版


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