中盤戦の”職場”確保へ正念場 リランキング当確ラインを目指す選手たちの思いは?

2024年6月13日(木)17時29分 ALBA Net

逆転でのリランキング突破を目指す橋添穂(撮影:米山聡明)

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<ニチレイレディス 事前情報◇13日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6584ヤード・パー72>

今大会終了後は、非シード選手を対象に年2回行われる『リランキング(RR)』の第1回目が実施される。メルセデス・ポイントをベースに順位付けされたランキングによって決まり、上位30位付近までが中盤戦、ほとんどの試合に出場できる目安となっている。


そのボーダーラインと目されるRR30位は村田理沙の55.89ポイント(pt)。その付近にいる選手は今大会を迎えるにあたってどんな心境なのか。33位のルーキー・小西瑞穂(45.59pt)は14試合中、予選通過は5試合であるものの「KKT杯バンテリンレディス」では15位タイに入り立場を楽にできた。ただ「毎週毎週試合という経験は無かったですし、環境が変わって(レギュラーツアーに)対応しきれていない」と納得のルーキーイヤーとはなっていない。今週は「リランキングとか考えすぎず楽しくできれば」と話した。

今季はQTランキング33位で初めてレギュラーツアーに本格参戦しているRR44位につける橋添穂(27.67pt)はまさに崖っぷち。15試合に出場し予選通過は4試合。ただ5月の「ブリヂストンレディス」から3戦連続で決勝進出を果たし、先々週行われた「ヨネックスレディス」では今季の最高位となる27位タイで競技を終え、10.12ptを加算させた。調子は上向いているようで、「私は追い詰められてから強いタイプ。調子も悪くないのでチャンスをつんでいけたら」と今大会での下剋上を目論む。

昨季下部ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング2位の資格で今季前半戦の出場権を獲得した大須賀望(10.78pt)はRR61位。昨年はルーキーながら同ツアー2勝を挙げる活躍を見せたが、レギュラーツアーでは苦戦。15試合に出場し決勝ラウンド進出は3回で最高位は「ヤマハレディースオープン葛城」の46位タイだ。「去年がうまく行き過ぎた。ゴルフは波があるし、しょうがないって感じです」と表情は明るい。中盤戦の”職場確保”に向けて大事な一戦であるが「中盤戦に行けるか、ステップに落ちちゃうか決まりますが、そこを意識するとプレーに集中できないから、今週は今週の目標で頑張りたい」。RRを意識し過ぎず平常運転を心がけるつもりだ。

また、QTランク2位で前半の出場権を獲得していた小倉彩愛(7.36pt)もRR65位と厳しい位置に立たされている。14試合に出場するも予選通過はわずか2回。「明治安田レディス」と「RKB×三井松島レディス」であるがそれぞれ記録した47位タイが最高位と苦しい前半戦となっている。現状打破に向け「ドローとフェード、ストレートを使い分けるようにしている」。ティショットの安定を求め先週から弾道を打ち分けながら試合に臨んでおり、今週もそのスタンスは変わらない。今大会に向けては「この試合の結果に左右されることなく、今後のゴルフ人生のためにも続けることが大事」。どんな結果になろうと足踏みをするつもりは毛頭ない。

今週は3日間大会で、優勝は200pt、2位で120pt、3位が90ptとなっている。白熱する中盤戦の出場権争いで、どんなドラマが生まれるのか。注目の一戦だ。(文・齊藤啓介)


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