シャルル・ルクレールの弟も参加。スペインで2018年末開幕の電動カート選手権初テスト開催

2018年6月15日(金)19時29分 AUTOSPORT web

 ABBフォーミュラE選手権にベンチュリー・フォーミュラEチームとして参戦中の『ベンチュリー・オートモービル』は、2018年内にスタート予定の電動カート選手権『エレクトリックeGTカーティング』のテストに参加。チームが立ち上げた電動レース向けドライバー育成プログラムに参加する7名を送り込んだ。


 電動フォーミュラカーで争われるフォーミュラEに開幕初年度から参戦するベンチュリーは、モナコに拠点を構えるメーカーで、かつてはMVS(Manufacture de Voitures de Sport/スポーツカー製造会社)と名乗っていた。古くから電動スポーツカーの開発に注力しており、2004年には世界初の完全電動スポーツカー『FETISH』を発表している。


 そんなベンチュリーは2018年3月に電動モータースポーツのトップカテゴリーに若手ドライバーを送り込むことを目的とした世界初のプロジェクト『ベンチュリー・ネクストジェン・アカデミー』を設立。若手ドライバー育成にも力を注いでいる。


 今回、ベンチュリーがテストに若手ドライバーを送り込んだeGTカーティングは、米テスラのワンメイクマシンで争われる電動GT選手権『EPCSエレクトリック・プロダクションカー・シリーズ』と併催される電動カートを使った選手権。


 使用されるEVカートはスペインの『プレイアンドドライブ』製。マシンスペックは総重量109kg、3.2kWhのバッテリーで最高出力50PS、最高速150km/h、0-100km加速は3.1秒とうたっている。

Eカートのフィーリングを確認する育成ドライバーたち


 6月13日、スペインのモーターランド・アラゴンで行われたテストにはF1ドライバーであるシャルル・ルクレールの弟、アーサー・ルクレールをはじめとする7名が参加した。


 ベンチュリーの代表、ギルド・パストールは「若い世代が未来のモータースポーツを戦う準備を整えられるよう、ベンチュリー・ネクストジェン・アカデミーを立ち上げた。だから、このテストに参加することは極めて重要だった」とコメントしている。


「今後は収集したデータをモナコで解析する。我々の狙いはいつも変わらない。電気モーターの特性を理解し、電気自動車にあわせたドライビングスタイルを確立することだ」


 アーサー・ルクレールは「eカートは運転していて楽しいマシンだったよ」とテストをふり返っている。


「トルクとパワーが凄まじいんだ。内燃機関を積むカートよりも間違いなく優れている。本当にあらゆることが違っていて、例えばエンジンノイズがほとんどないから、初めて音に気を配りながら走行することができた」

テストに参加した『ベンチュリー・ネクストジェン・アカデミー』のドライバーたち


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