井岡一翔との再戦前の大幅超過に「中止になると思っていた」 王者フランコのトレーナーが釈明「イオカには感謝」

2023年6月23日(金)18時31分 ココカラネクスト

井岡とのビッグマッチを目前に大幅に体重オーバーとなってしまったフランコ。彼のもとには早くも批判の声も集まっている(C)Getty Images

 世界的にも注目を集めた「因縁の再戦」は思わぬ形で話題となってしまっている。6月24日に東京・大田区総合体育館で行なわれる前ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)と王者ジョシュア・フランコ(米国)によるボクシングのWBA世界同級(52.1キロ以下)タイトルマッチ(12回戦)だ。

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 発端となったのは、23日に都内で実施された前日計量だった。大麻成分検出騒動後初の公の場とあって、ピリついた緊張感を醸し出した井岡が52.0キロでパスしたのに対し、王者のフランコが55.2キロでオーバー。日本開催の世界戦では、ルイス・ネリの2.3キロ(1度目、再計量も1.3キロ)を大幅に超える体重超過となったのである。

 1度目の計量から2時間後に行なわれた再計量も2.9キロオーバーでパスできなかったため、フランコはWBAルールに伴って王座剥奪。試合は「王座戦」として実施される運びとなったものの、井岡が勝った場合にのみ、王者が生まれる異例のマッチメイクに変更された。

 この騒動についてフランコを指導しているロベルト・ガルシア・トレーナーは自身のツイッターを更新。そこで「ここ数日、いくつかの問題があって、数時間前まで我々は試合が中止になると思っていたからこうなってしまった。ジョシュは常にプロフェッショナルであり、このような問題はこれまで一度もなかった」と説明。そして、「計量を前にどうするかは話し合って、合意していた。イオカ本人と彼のチーム、そしてプロモーターたちには感謝しかない」と投稿した。

 とはいえ、今回の“歴史的”と言うべき体重超過には海外の識者たちからも批判的な声が上がっている。米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』のクリフ・ロルド記者は「6ポンドだと……これはあまりに馬鹿げている」と目の当たりにした数字を嘆いた。

 昨年12月31日の王座統一戦で激突してドローとなっていた両雄。それだけに完全決着をつけるべく周囲からの期待は高まっていたが、予期せぬ形で注目を集める結果に。井岡は周囲の喧騒のなかでタイトル奪取を果たせるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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