ヤマハ:クアルタラロ、好調続かず無念の転倒リタイア「完璧を求め過ぎてしまった」/第8戦オランダGP決勝

　6月25日、2023年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラスの決勝がオランダのTTサーキット・アッセンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのフランコ・モルビデリは9位、ファビオ・クアルタラロはリタイアで終えている。

　スプリントレースで3位を獲得したクアルタラロは、決勝日の午前に行われたウォームアップ走行をトップで終えている。しかし、決勝は4番グリッドからスタートで出遅れ、大きくポジションを落としてしまう。挽回を目指して懸命にプッシュを続けるなか、3周目の6コーナーでヨハン・ザルコ（プリマ・プラマック・レーシング）と接触して転倒を喫し、早々に戦線離脱となった。

　モルビデリは、15番手でオープニングラップを終えると、翌周は14番手に浮上。そのあと、転倒するライダーが多いなかでもバトルを続け、中盤あたりには10番手にポジションを上げていた。終盤にはさらに前を走るファビオ・ディ・ジャンアントニオ（グレシーニ・レーシングMotoGP）の転倒があったことで、9番手に浮上すると、最後はそのまま順位を守り切ってチェッカーを受けた。

■ファビオ・クアルタラロ（決勝：リタイア）
「転倒で肘をひねってしまい、当分は吊り包帯をして固定しなければならない。これはよくあることで、完治までにそれほど長くはかからないだろう。足のほうは、より詳細に検査しなければならず、通常なら手術が必要になって数週間は痛みが続くことになる。レースではスタートでミスをしてしまいまった。完璧を求め過ぎてしまったのだと思う」

「普通のスタートではなく完璧なスタートを望んでいたが、まったくひどいものになってしまった。今日の午前中と同様に、何とか前に追いつこうと頑張ったけど、残念ながら転倒してしまった。今はかなり痛みがあるけれど、それを除けば、予選、スプリントレース、スピードなどすべてがとても順調だったよ。ポジティブな週末だったと受け止めている。怪我はしてしまったけど、自分の最高レベルを発揮することができたと思う」

■フランコ・モルビデリ（決勝：9位）
「非常にタフなレースだったし、ウイーク全体を通して厳しい状況が続いていた。それでも今日の午前中には一歩前進し、良いペースと良いパフォーマンスに自信を持って臨んだ。しかし、始まってみるとグリップが最悪だったんだ。しかもブリスターも発生していたんだ」

「たぶん共通の問題だったと思うけど、クアルタラロ選手も近くにいて、ポテンシャルがかなり落ちているのがわかったんだ。今日は簡単にミスが起きてしまうような状況だったので、僕はただミスを避け、できるだけ多くポイントを獲得することだけに集中した」