F1カナダGPでフロントウイング破損のマグヌッセン、オコンの無線に影響された修復指示を批判

2022年6月29日(水)6時30分 AUTOSPORT web

 ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、2022年F1第9戦カナダGPの決勝でスチュワードから破損したフロントウイングを修理するようピットインを強いられたのは、エステバン・オコン(アルピーヌ)がダメージを大げさに伝えたことにFIAが影響されたせいだと主張した。


 カナダGP決勝のオープニングラップで、マグヌッセンはルイス・ハミルトン(メルセデス)にターン3のアウト側から並びかけようとして接触。フロントウイングを破損したマグヌッセンには修復を指示するオレンジディスク(オレンジボール)旗が提示され、彼はピットインを余儀なくされた。


『RACER』によると、マグヌッセンはこの裁定について、FIAがオコンの無線に影響を受けたことによるものだと考えている。


 当時マグヌッセンの真後ろにいたオコンは、マグヌッセンのフロントウイングが「今にも脱落しそう」であり、パーツが飛んで顔に当たる危険性があるとチームとの無線で指摘していた。一方ハースの無線では、フロントウイングには「非常に小さなダメージ」がある程度で、影響は少ないという見解だった。

2022年F1第9戦カナダGP フロントウイングの右翼端板にダメージを負ったケビン・マグヌッセン(ハース)


 映像では、マグヌッセンのフロントウイング翼端板が外側に曲がっていることが確認できる。しかしマグヌッセンは「フロントウイングに少し傷がついただけでピットインを命じられた」とレース後に振り返り、ダメージを大げさに伝えたオコンの無線がオレンジディスクの提示に繋がったとして、スチュワードの判断に不満をあらわにした。


「オコンと話していたんだけど、彼はFIAにひどい状態だと言ったと冗談を飛ばしていたよ」


「FIAに影響を与えられると分かっているなら、そうするのが普通だろう? それが彼のやったことだ。フェアプレーだ」


「でも、あの状態ならドライブさせてくれなきゃダメだよ。だって何ともなかったんだから」


 カナダGPの決勝を5番グリッドからスタートしたマグヌッセンは、このピットストップにより後退し17位でレースを終えている。

2022年F1第9戦カナダGP ケビン・マグヌッセン(ハース)
2022年F1第9戦カナダGP ケビン・マグヌッセン(ハース)/エステバン・オコン(アルピーヌ)



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