年間62本のジャッジを“凌駕”する量産体制 大谷翔平の異次元さにエ軍番記者も絶句「すべてが馬鹿げている」

2023年7月1日(土)15時8分 ココカラネクスト

エンゼルス入団以来、背番号17を背負ってきた大谷。その番号が米球界で小さくない話題となっている(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)の快進撃が止まらない。

 現地6月30日、エンゼルスは本拠地でダイヤモンドバックスと対戦。「2番・DH」で先発出場した大谷は0対5で迎えた6回の第3打席に、相手先発左腕のトミー・ヘンリーから超特大の30号ソロを放った。

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 今の大谷は文字通り非の打ち所がない。とりわけ打者としては圧巻で、6月は打率.394、15本塁打、29打点、OPS1.444を記録。長打率にいたっては.952と異次元と言っても過言ではないスタッツを叩き出している。

 日本人選手では史上初となる3年連続30号を達成した大谷の歴史的な快進撃は、ある強打者との比較も引き起こしている。昨シーズンにアメリカン・リーグ史上最多62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とのそれである。

 年間62本で本塁打王とア・リーグMVPにも輝いたジャッジ。球界屈指の強打者としてその名を世界に轟かせた彼が昨季に出場82試合時点で残した成績は打率.284、30本塁打、65打点、7盗塁、出塁率.363、長打率.617、OPS.980。かたや今季の大谷は82試合出場時点で、打率.310、30本塁打、67打点、11盗塁、出塁率.396、長打率.674、OPS1.070を記録。単純な比較で言えば、ヤンキースの主砲を凌駕するスタッツを残しているのだ。

 昨季のジャッジを彷彿とさせる量産態勢に入っている偉才には、海外メディアもただただ愕然とするばかりである。米メディア『The Athletic』でエンゼルス番を務めているサム・ブラム記者は「彼が防御率3.02を記録するピッチャーであることを考えれば、すべてが馬鹿げている」と持論を記し、こう断言した。

「オオタニは球界最高のバッターであり、アメリカン・リーグで最高の先発投手の一人でもある。いま、我々の目の前で行なわれているのが、疑いの余地などなく野球史上最高のシーズンであることは間違いないんだ」

 いまやMVP獲得を断言する声も小さくなくなっている。凄まじいシーズンを送る大谷の一挙手一投足への興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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