「ありえない」大谷翔平、敵守護神から貫録の33号! 劇的なサヨナラ勝利を呼び込む一撃に米メディアは絶賛「これは非現実的だ」
2023年7月16日(日)13時56分 ココカラネクスト
一振りで場内の空気を一変させた大谷。アストロズの逃げ切りを偉才は許さなかった。(C)Getty Images
最後まで諦めない——。静まり返っていた本拠地の空気を変える一打を大谷翔平(エンゼルス)は放った。
現地7月15日に本拠地で行なわれたアストロズ戦に大谷は「2番・指名打者」で先発出場。9回裏の第5打席に2試合ぶりとなる今季第33号を放った。
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9対12とリードされた終盤に見せ場を作った。9回裏の先頭打者として打席に入った大谷はライアン・プレスリーと対峙する。
直近11試合連続被安打ゼロという絶対的クローザーだったが、打席に入った背番号17は甘い球を見逃さなかった。カウント1-1から外角高めに入った89.2マイル(約143.5キロ)のスライダーを強振。センター方向へはじき返した打球は高々と舞い上がり、フェンスの向こう側へ着弾した。
この日は3三振と全く良いところがなかった。それでも土壇場で地力を発揮した大谷の一発は試合の流れを変えた。プレスリーの出鼻をくじいたエンゼルスは連打を浴びせ、無死満塁の絶好機を創出するとワイルドピッチとセンター前ヒットで同点に。さらにタイブレーク方式が導入された延長10回裏に相手守備陣のエラーからサヨナラ勝ちを収め、連敗を6で止めた。
文字通りミラクルな反撃の口火を切った偉才の一撃には賛辞が相次いだ。エンゼルスの専門サイト『Halo Hangout』は公式ツイッターで「これは非現実的だ」と驚嘆。さらに米スポーツ専門局『ESPN』のサラ・ラングス記者も「被打率で有能な相手ピッチャーから打つなんて。ショウヘイ・オオタニはありえない」と絶賛した。
また、両軍ともに先発全員安打となった試合展開と土壇場でのサヨナラ勝利に、米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者は「なんと馬鹿げた試合だろうか」と興奮気味に記している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]