「気持ちが木浪に乗り移った」松田宣浩氏がセ・リーグファイナルステージ第2戦を解説!阪神劇的サヨナラ勝利も「両軍とも投手中心の好ゲームだった」

2023年10月20日(金)16時19分 ココカラネクスト

松田氏は伊藤、大瀬良の両先発の内容を称え、「短期決戦らしい白熱した」投手戦になったとした(C)CoCoKARAnext

 10月19日、甲子園で行われたクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦で、阪神が広島を2-1で勝利を収めた。接戦が展開されたゲームは、阪神のサヨナラ勝ちという劇的な幕切れで、日本シリーズ進出へ王手をかけた。

 初回、広島が小園海斗のタイムリーで1点を挙げると、阪神も2回に佐藤輝明、ノイジーが連続ヒット。ノイジーのライトへの当たりでは、右翼手の末包昇大が打球を後逸、佐藤が還り阪神が同点に追いつく。

 その後は伊藤将司、大瀬良大地の両先発投手が無失点に抑え、8回からともにリリーフ陣に繋ぎ、1-1のまま最終回を迎え、阪神は連投となった岩崎優が9回表に登板し、3人を打ち取っている。その裏、広島も守護神、栗林良吏がマウンドへ。先頭の森下翔太を内野ゴロに仕留めるも、続く大山悠輔にはカットボールが甘く入ったところをライトへ運ばれ、これが2ベースヒットに。

 佐藤三振で2死とした後、広島バッテリーはノイジーを申告敬遠で歩かせ、次打者の坂本誠志郎との勝負を選択。しかし、ここでストライクが入らずストレートの四球となり満塁。この最高の場面で、8番の木浪聖也が1・2塁間を破るヒットを放ち、ゲームに終止符を打った。広島は初戦に続き先制点を挙げるも、このゲームでも追加点を奪えずに敗れた。

 最終盤まで緊張感に包まれることとなったこのゲームを、ソフトバンクと巨人で通算1832安打、301本塁打を記録し、今季で18年間の現役生活を終えた松田宣浩氏に話を聞き、この2戦目を振り返って貰った。

 松田氏は「甲子園が舞台となる今回のファイナルステージは、ゲームによっては投手戦がみられることも予想されていましたが、この試合はまさに拮抗した試合になりました」と印象を述べており、「伊藤、大瀬良の両先発の内容も良く、短期決戦らしい白熱した投手を中心とした守りの試合が展開されました」として、試合内容を評している。

 また、この日も広島が先制し、阪神が追いつき勝ち越すという、前日と同じ流れとなったことで「阪神はこの試合でも得点を先に奪われても動じず、要所を抑え広島を勢いに乗せなかった」と指摘。

 さらに、9回裏の満塁となったシーンでは「坂本選手が四球で繋ぎ、ガッツポーズした直後に『任せたぞ』と木浪選手にエールを送っていた。あの気持ちが木浪選手に乗り移ったんではないでしょうか」と語っている。

 これで阪神がアドバンテージを含め3勝と王手をかけたことで、松田氏は連敗を喫している広島に対し「瀬戸際に来ている。次のゲームでは広島は最後と思って、思い切り戦ってほしい」として、負けられない崖っぷちであると強調した。

 一方、俄然有利となった阪神には「シーズン中での繋ぎの野球をこの短期決戦でもみせている。引き続き、阪神は変わらない戦いをみせてくれれば」として、日本シリーズの切符が懸かる次戦への期待の言葉を投げかけている。松田氏が述べるように自分たちのスタイルを貫くことで、盤石の戦いを続けている阪神。ストレートでのCS突破ももう目の前だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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