フェルシュフォーが今季初優勝。ビップスがランク3番手へ。佐藤万璃音は16位完走【FIA-F2第4戦イギリス レース2】

　7月17日（土）、2021年FIA-F2第4戦イギリスのスプリントレース2（決勝レース2）が開催され、リチャード・フェルシュフォー（MPモータースポーツ）が優勝。佐藤万璃音（トライデント）は16位だった。

　レース1のトップ10にリバースグリッドが適用されるレース2では、フェルシュフォーがポールスタート。2番手はマーカス・アームストロング（ダムス）、3番手はダニエル・ティクトゥム（カーリン）、4番手はリアム・ローソン（ハイテックGP）、佐藤は18番グリッドスタートとなった。

　周回数は21周。快晴のシルバーストンは気温26.2度、路面温度はレース1よりも25度も高い49.3度でドライ。タイヤ交換の義務はない。日本時間22時45分にフォーメーションラップがスタートした。

　8番グリッドのクリスチャン・ルンガー（ARTグランプリ）がエンジンストールで始動できずピットレーンスタートに。21台がコース上に並び、スプリントレース2が幕を開けた。

　上位勢はスムーズなスタートを見せ、後方では5番手スタートのオスカー・ピアストリ（プレマ・レーシング）がローソンとつば競り合いを見せ順位を入れ替えながらセクター1を通過。その直後、ラルフ・ボシュング（カンポス・レーシング）とアレシオ・デレッダ（HWAレースラボ）がクラッシュし両者のマシンは大きく損傷。セーフティカー（SC）が導入されバトルは一旦仕切り直しとなる。

　トップ4はスタート時と同じオーダーで、レースは5周目から再開。各車の距離は1秒以内と接近するも、1周目とは異なり非常に落ち着いた展開で全車リスタートの1周を完了した。

　ところが6周目、13番手を争っていたベント・ビシュカール（トライデント）がユアン・ダルバラ（カーリン）を抜いた直後、ビシュカールの後流を受けてかバランスを崩したダルバラがビシュカールのリヤに接触。ビシュカールはグラベルにマシンを止め、ダルバラはフロントウイングを壊すもコース復帰しピットイン。これにより2度目のSCが入りビシュカールのマシン回収が行われる。

　レースの半分近くをSCで消化してしまったが、11周目からレースはリスタート。トップ4の顔ぶれはスタート時と変わらず、後方では最後尾スタートだった周冠宇（ユニ・ヴィルトゥオーシ）が12番手まで順位を上げた。

　首位のフェルシュフォーは2番手アームストロングに1秒以上の差をつけ、レースの主導権を握る。また3番手のティクトゥムは16周目にアームストロングの0.4秒後方へ迫る。そしてティクトゥムの3.8秒後方にはローソンとピアストリがバトルをしながら周回を重ねていく。

　そしてピアストリがターン16でローソンを追い抜き4番手へ浮上。結局上位勢で順位変動が起きたのはこれが最後。フェルシュフォーが今季初優勝を飾った。

　2位にアームストロング、3位はティクトゥム、佐藤は16位でフィニッシュしている。ポイントランキングは、4位フィニッシュしたピアストリが93展で首位に浮上。ノーポイントに終わったロバート・シュワルツマン（プレマ・レーシング）が81点の2番手、レッドブル育成のユーリ・ビップス（ハイテックGP）が79点の3番手となっている。

　フィーチャーレース（決勝レース3）は日本時間7月18日（土）の18時50分からスタートする。

■FIA-F2第4戦イギリス スプリントレース2（レース2）　暫定リザルト