【川崎vs長崎プレビュー】首位を追走する川崎はセットプレーに警戒…長崎は中原と中村が欠場濃厚で攻撃面に不安
2018年7月20日(金)19時4分 サッカーキング
【プラス材料】
リーグ再開初戦の札幌戦を2−1で勝利。白星で飾ることができた。ボールポゼッションを展開しながら、縦に速い攻撃を織り交ぜたサッカーを披露。試合後の鬼木達監督も、「自分たちらしい主導権を握ったゲームができた」と一定の手応えを口にした。個々のパフォーマンスを見ても、エース・小林悠に得点が生まれ、ロシアW杯帰りの大島僚太も存在感を見せるなど中心選手がクオリティーの高いプレーを見せた。
札幌では20度前後の涼しい気候でプレーできたことで、出場した選手の体力の消耗も避けられたのは、夏場の連戦では大きい。けが人や出場停止もないため、前節からメンバーの入れ替えはないと見られる。
川崎がボールを握る試合展開が予想される。ボールを動かすことで相手を走らせる、したたかな戦い方を心がけたい。
【マイナス材料】
前節・札幌戦での反省点といえば、やはり失点場面だろう。力の差を示した内容での完勝だっただけに、試合終盤でのセットプレーによって喫した失点はいただけない。今季の課題ともなっているが、中断明けでは天皇杯3回戦・水戸戦と前節・札幌戦と公式戦2試合連続でセットプレーからの失点が続いている状態だ。
今節の相手である長崎はセットプレーを得点源にしているチーム。その意味では、セットプレーでの失点癖を改善するためには格好の相手と捉えることもできる。夏場でのゲームはセットプレーでの得点が勝敗を大きく左右しがちなだけに、いつも以上に入念な準備と対策で臨みたい。
長崎とはこれがJリーグ初対戦となるが、Jリーグ王者としてはホームで不覚をとるわけにはいかないだろう。勝ち点3で首位・広島を追走したい。
文:いしかわごう
■V・ファーレン長崎 新加入のモリージャスは今節から出場可能
【プラス材料】
リーグ再開の初戦となった神戸戦では0−1で敗れたものの、後半には相手を押し込むシーンが多く、中断期間に取り組んだボールを持って攻めるスタイルをある程度は出すことができた。前半は相手にボールを持たれて攻められながらも、GK徳重健太を中心とした守りで1失点に抑えたことも評価でき、コンディションに不安があったファンマと澤田崇が、途中出場ながらそれぞれキレのある動きを見せ、鈴木武蔵が90分をとおしてスピードを生かして相手に脅威を与えていた点も好材料と言えるだろう。
今節から出場が可能となるヨルディ・バイス、ハイロ・モリージャスは、戦術理解やコンディションの問題から先発できるかは未知だが、個の強さを持つだけに展開次第でのピンポイント起用も可能だ。
【マイナス材料】
中原彰吾が前節に続いて欠場予定で、中盤から前線へ質の高いパスを出せる選手が少ない。神戸戦では黒木聖仁のポジションングが悪く前半の停滞を招いてしまったが、川崎戦でも同様のミスが出れば、川崎の攻撃陣に勢いを与えかねないので警戒が必要となる。
「ボールをつなぐこともコンビネーションが出るシーンはあったが、ゴール近くでのクオリティが問題」と鈴木武蔵が指摘するように、フィニッシュの精度やラストパスの質が不安定で、得点力向上の大きな課題となっている。鈴木と並ぶ得点源の中村慶太が故障中で、復帰まであと2週程度かかると予想されており、ゴール前の質を上げない限り得点力不足の解消は難しいかもしれない。
文:totoONE編集部
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