上位走行も琢磨は不運のリタイアに【順位結果】インディカー・シリーズ第12戦アイオワ決勝レース

2019年7月21日(日)15時31分 AUTOSPORT web

 20日、アイオワ・スピードウェイで開催されたインディカー・シリーズ第12戦。雷雨によりスタート時間が大幅に遅れた決勝レースをジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が制し、今季4勝目を挙げた。


 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、上位を争うもレース中盤に接触。マシンにダメージを負いリタイアとなった。


 ナイトレースで開催されるアイオワ・スピードウェイでの第12戦。


 18時(日本時間8時)過ぎにスタート予定だったが、雷雨によってレースはディレイ。雨が止むとコースを乾かす作業が急ピッチ行われ、21時45分にはピットレーンがオープンとなった。

日が沈むなか、コースを乾かす作業が進む


 しかし、ターン4からまだ水が染み出しており、レーススタートはその部分の作業待ちとなる。レースコントロールの許可も下り、現地23時近くにいよいよスタートを迎える。


 日は完全に沈んだアイオワ・スピードウェイ。気温も下がり、コースコンディションは誰もわからないなか、シモン・パジェノーを先頭にレースはスタート。


 オープニングラップで2番手のウィル・パワーがパジェノーを交わしトップに。4番手の琢磨も2番手に浮上する。


 パワーはトップをキープするも、バックマーカーが出だした49周目にニューガーデンがパワーのインを差しトップを奪う。


 51周目、セーフティカーが導入。コースに再び雨が降り出し55周目に赤旗中断となる。約30分後にレースは再開。ピットオープンになるとタイヤ交換へ各車ピットへと向かう。


 ニューガーデンはトップをキープ。琢磨は、アレクサンダー・ロッシにピット作業で交わされ5番手に落ちる。


 66周目にレースは再開。琢磨はロッシを交わし4番手に。サンティーノ・フェルッチもロッシをオーバーテイクし、5番手に浮上する。


 琢磨はタイヤが厳しいのか、100周目にフェルッチとロッシ、さらにヒンチクリフに交わされ、徐々にポジションを落としていく。


 耐えきれずタイヤ交換へと向かった琢磨。上位陣がルーティンにピットへと向かうと、アンダーカットした形で3番手にポジションをアップして、レース半分の150周目を迎える。


 155周目、4番手を走行していたパジェノーがバランスを崩しスピードダウン。ポジションを大きく落としてしまう。


 琢磨もタイヤ交換から40周が過ぎ、タイヤは厳しい状況に。一方、リーダーのニューガーデンは快調に飛ばし、2番手のパワーとは1秒以上の差を付けてレースをコントロールする。


 179周目、琢磨はピットイン。ここから上位を目指したかった琢磨だったが、185周目にセージ・カラムにプッシュされスピン。ウォールに接触はしなかったものの、ラップダウンとなってしまう。


 このイエローコーション中に上位陣はピットインし、199周でレースはリスタート。ニューガーデンは、トップをキープ。パワー、パジェノー、ピゴットと続く。


 マシンにダメージを負っているのか、琢磨はペースが上がらず20番手にポジションダウン。216周を走行し、ピットに入りマシンを降りてしまった。


 253周目にパワーが先にピットイン。その翌周にニューガーデンがラストピットへと向かう。


 トップはニューガーデン。パジェノーはパワーを交わし2番手へとジャンプアップする。パワーはピットレーンへの進入違反でストップ&ゴーのペナルティ。ピットロードへ向かい、優勝争いから脱落してしまう。


 さらにターン2でエド・カーペンターがウォールに接触し、コース上にストップ。セーフティカーが入る。


 序盤にスピードが上がらず苦戦を強いられていたスコット・ディクソンは、ラストピットを伸ばしており、このセーフティカー中に最後のタイヤ交換。6番手でコースに復帰する。


 残り25周でレースは再開。ニューガーデンがトップをキープ。ヒンチクリフがパジェノーと競り2番手に。ディクソンもニュータイヤで4番手へとジャンプアップ。さらにパジェノーへと迫る。


 ディクソンは、283周目にパジェノーを捉えると、2番手を走るヒンチクリフの背後に迫り、286周目にあっさりと攻略。トップのニューガーデンとは約2秒差だ。


 しかし、ニューガーデンは隙を見せず、その差をキープ。最後にはディクソンとの差を広げて、今季4回目となるトップチェッカーを受けた。


■2019NTTインディカー・シリーズ第12戦アイオワ/決勝レース結果



















































































































































































































Pos.No.DriverTeamEngLapsSP
12J.ニューガーデンチーム・ペンスキーC3003
29S.ディクソンチップ・ガナッシH3008
35J.ヒンチクリフアロウ・シュミット・ピーターソンH3005
422S.パジェノーチーム・ペンスキーC3001
521S.ピゴットエド・カーペンター・レーシングC30019
627A.ロッシアンドレッティ・オートスポートH3006
726Z.ビーチアンドレッティ・オートスポートH30020
815G.レイホールレイホール・レターマン・ラニガンH2997
918S.ブルデーデイル・コイン・レーシングH29921
1014T.カナーンA.J.フォイト・レーシングC29913
117M.エリクソンアロウ・シュミット・ピーターソンH29910
1219S.フェルッチデイル・コイン・レーシングH29912
1359C.デイリーカーリンC29916
1410F.ローゼンクヴィストチップ・ガナッシH29915
1512W.パワーチーム・ペンスキーC2992
164M.レイストA.J.フォイト・レーシングC29822
1728R.ハンター-レイアンドレッティ・オートスポートH2989
1888C.ハータハーディング・スタインブレナーH27611
1920E.カーペンターエド・カーペンター・レーシングC26217
2030佐藤琢磨レイホール・レターマン・ラニガンH2164
2198M.アンドレッティアンドレッティ・ハータ・オートスポートH20518
2231S.カラムカーリンC19314


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