ドゥカティ一筋の『Team de”LIGHT』が6度目の鈴鹿8耐へ。奥田貴哉が強みと語るパニガーレV4 Rのサウンドにも注目

2023年7月23日(日)10時44分 AUTOSPORT web

 夏の風物詩とも言える鈴鹿8耐の開催が迫ってきた。今年もEWCフル参戦組に加えて、多くの日本勢や強豪チームがエントリーしている。マシンにおいては、日本メーカーが数多く使用されているが、そのなかに唯一イタリアメーカーであるドゥカティのマシンで戦うチームがいる。


 普段はイタリア車の販売やカスタム、オリジナルパーツの販売を行うドゥカティ正規ディーラーでありながら、レース活動にも力を注いでいる『Team de”LIGHT』だ。1990年の創業以来ドゥカティにこだわり、過去には888CORSAや1098R、パニガーレRで鈴鹿8耐を戦ってきたが、6度目の参戦となる今年はパニガーレV4 Rで挑む。


 主催者推薦で出場権を獲得した『Team de”LIGHT』は片岡誉、奥田貴哉、長谷川修大の3名で参戦する。片岡は代表取締役でもあり、3年の月日を費やして国際ライセンスを取得して戦っている最年長ライダーだ。そして、レース経験豊富なこともあり、チームをまとめる存在となっている奥田。2022年からチームに加入し、チーム最年少の長谷川という3名だ。

片岡誉(Team de”LIGHT)/2023鈴鹿8耐テスト


 今回、チームの主軸とも言える存在の奥田にドゥカティ・パニガーレV4 Rの強みを聞くと「サウンドが良く、コーナリング性能も良かったり、4気筒に変わってさらに加速も良くなった点ですね」と語った。


「ずっと乗ってきてたからというのもありますが、乗ってしまえばそんなにその他のメーカーと変わらず乗れています。基本的にバイクはそれなりに一緒なのかなと思っていますが、そこから特性や工夫しないといけない部分が出てきます。でも乗りやすくもあり、友達にもなれますね」


 奥田は2017年にチームに加入して2019年、2022年とドゥカティのマシンで鈴鹿8耐を戦ってきた。当初一番の経験者ということもあり、自ら率先してスティントや時間割なども決めていたそうだ。そんな奥田が強みと語るサウンドは、鈴鹿サーキット中に甲高いサウンドを響き渡らせるため、多くのファンが魅了されていることだろう。

ドゥカティ・パニガーレV4 R(Team de”LIGHT)/2023鈴鹿8耐テスト


 そんな日本メーカーのマシンとは一味違った良さを発揮するドゥカティ・パニガーレV4 Rだが、「プロアームという片持ちスイングアームは左右でやっぱり動きが少し違うので、自分が得意なところを活かせるコーナーは良いですが、右コーナーになると少し揺れがあります」と少々弱点もあるという。


 しかし奥田は、2023年のEWCにフル参戦しているERC ENDURANCE DUCATIが開幕戦のル・マン24時間で完走し、5位でチェッカーを受けたのを見て「季節は違いますが、実際にEWC24時間で走り切っているのを見ていますし、8時間戦うことに関しては、全く問題ないと思います」と語った。

奥田貴哉(Team de”LIGHT)/2023鈴鹿8耐テスト


 さらに「実際に去年も走っていて、たまたまオイルが吹いてしまった感じになりましたが、そんなに壊れそうな感じもなかったです」と続けた。2022年の鈴鹿8耐は36位でチェッカーを受けたが未完走扱いとなり、悔しさが残る結果となったが、奥田はドゥカティ・パニガーレV4 Rは戦う上で申し分ないと感じているのだろう。


 ドゥカティのマシンを熟知し、2023年の鈴鹿8耐に向けて意欲を燃やす奥田は「今年はやっぱりトラブルなく、みんながしっかりと走ることが出来れば、上位も目指せると思うので、そこを目指して頑張りたいと思っています」と目標を語った。


 ドゥカティにこだわり、唯一のドゥカティで戦い続ける『Team de”LIGHT』は、ドゥカティ・パニガーレV4 Rの持ち味を存分に活かして戦うとともに、ドゥカティの良さを多くのファンにアピールしながら、鈴鹿8耐本番でも熱い走りを見せてくれるだろう。

奥田貴哉(Team de”LIGHT)/2023鈴鹿8耐テスト

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