ALBIREX RACING TEAMが全日本F3岡山ラウンドに参戦せず。豪雨被害に配慮

2018年7月24日(火)21時46分 AUTOSPORT web

 7月24日、全日本F3選手権に参戦するALBIREX RACING TEAMはホームページ上で、7月28〜29日に岡山国際サーキットで開催される全日本F3選手権第4ラウンドを欠場すると発表した。平成30年7月豪雨に襲われた岡山県での開催ということで、災害復興ボランティアの宿泊を最優先するべきとの配慮によるものだという。


 総合型スポーツクラブであるアルビレックス新潟のモータースポーツチームとして活動しているALBIREX RACING TEAMは、今季全日本F3には根本悠生を擁し参戦。第3ラウンドの富士では、ウエット路面を得意とする根本が好走をみせ、予選でも上位につけていた。


 そんなALBIREX RACING TEAMだが、7月28〜29日の全日本F3岡山ラウンドにすでにエントリーを済ませ、参戦方向で最後まで調整をとっていたものの、開催地である岡山県は平成30年7月豪雨での被害も大きく、参戦を取り止めることになったという。


 不参加に際し、ALBIREX RACING TEAMが発行した報告は下記のとおりだ。(以下チームからのお知らせを引用)


* * * * *


全日本フォーミュラ3選手権 第4大会不参戦のお知らせ
(開催地:岡山国際サーキット)


まずは、この度の西日本を中心に甚大な被害をもたらした記録的な豪雨により犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致しますとともに、被害に遭われました皆様に対し心よりお見舞申し上げます。 アルビレックス・レーシングチームは新潟県を本拠地に活動しております。


平成16年発生7.13水害、平成16年発生中越地震、平成19年発生中越沖地震と新潟県も度重なる大きな自然災害に見舞われてきました。その際に経験した災害の悲惨さ、恐ろしさ、今までの生活が一瞬でなくなる絶望感を身をもって経験してまいりました。同じ大きな災害を経験し、当チームでも災害援助に駆けつけ活動を行い、その際には災害ボランティアの方々を始め全国の皆様からのご支援・ご協力のありがたさを痛感しました。


当チームとして本大会は、参戦方向で最後まで調整をとりましたが、開催地であります岡山県は被災も大きく、災害ボランティアの皆様等のベース基地となるホテルも不足している状況だと聞きました。被災された皆様の心情を察し、災害の1日も早い復興を願うことから、参戦による当チームの宿泊施設や各物品等、すべて災害復興にご尽力されている方を最優先にするべきだと、根本選手並びにチームスタッフ内で幾度にわたる協議の結果、不参戦の決断を致しました。


この選択肢にご理解頂きました日本フォーミュラスリー協会様をはじめ、当チーム運営にかかわる関係企業様、スポンサー様にはご甚大なご理解を賜りましたこと心より感謝申し上げます。また根本選手の関係各位の方々、ファンの皆様には大変ご失望をさせてしまったかとは思いますが、当チームのこの決断をどうかご理解いただきたくお願い申し上げます。


被災地では未だ行方不明の方々の捜索などが続けられている状況でございます。少しでも早く復旧・復興を願っておりますと共に、我々としてできる支援に積極的に取り組んで参ります。


最後に、今大会の開催地であります岡山国際サーキット様の大会成功をご祈念致しまして、ご報告とさせていただきます。


2018年7月24日アルビレックス・レーシングチーム


監督 中村寿和
#14 根本悠生
スタッフ一同


* * * * *


 なお、日本フォーミュラスリー協会では、チームの意志を尊重しつつ、協議の結果予定通り大会に参加、岡山ラウンドでは、開催期間中に義援金を募る活動を予定しているという。


AUTOSPORT web

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