モウリーニョがロペテギ監督就任騒動に言及…「幸運を祈る」とエールも

2018年8月1日(水)17時24分 サッカーキング

ロペテギ監督(左)の就任騒動にモウリーニョ監督(右)が言及した [写真]=Man Utd via Getty Images

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 7月31日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)2018の一戦で、レアル・マドリードに2−1で勝利したマンチェスター・U。試合後の会見に臨んだジョゼ・モウリーニョ監督には、2010年夏から3シーズンにわたり指揮を執ったレアル・マドリードに関する質問が数多く飛んだ。

 プレシーズンマッチではあるものの、古巣撃破に成功したモウリーニョ監督。だが、多くの主力が欠場したレアル・マドリードを倒しても、特に感慨はないとの感想を述べた。

「我々は良い試合をした。多くの若手を起用しながら、レアル・マドリードという好チームに対抗できた。とはいえ、結果に大きな意味はない。なぜなら、両チームとも多くの主力が欠場していたからだ。とりわけレアル・マドリードは、ラファエル・ヴァラン、ルカ・モドリッチ、マルセロといった重要な選手が不在で、チームを評価する段階にないからだ。これがチャンピオンズリーグ(CL)の試合なら重要だが、今日はそうではない」

 モウリーニョ監督は一方、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがユヴェントスに移籍したレアル・マドリードについて、絶対的エースを失ったダメージの大きさに言及しながらも、クラブの価値は揺るがないとの見解を示した。
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「クリスティアーノは偉大な選手だ。レアル・マドリードは間違いなく彼の不在が痛いと感じることになるだろう。だが、レアル・マドリードというクラブはいかなる選手よりも偉大な存在だ」

 また、ジネディーヌ・ジダン監督が退任したレアル・マドリードの新指揮官に就任したフレン・ロペテギ監督について質問を受けたモウリーニョ監督は、自身の退団から数えて4人目となる指揮官にエールを送った。

「彼のことは21年前から知っている。人間としても監督としても素晴らしいので、今後の幸運を祈っているよ」

 モウリーニョ監督にはさらに、2018 FIFAワールドカップ ロシアの開幕2日前に、レアル・マドリードがスペイン代表を指揮していたロペテギ監督の大会終了後の招聘を突如発表し、これに激怒したスペインサッカー連盟(RFEF)が同監督を解任した一件についても質問が及んだ。この際どい話題についてモウリーニョ監督は、インテルを指揮していた2010年夏、CL制覇によりセリエA、コッパ・イタリアとの3冠が決定した後に、レアル・マドリード行きを公表した自身の経験を踏まえ、W杯で決勝トーナメント初戦敗退を喫したスペイン代表の一連の騒動を引き起こした関係者を暗に揶揄した。

「私もインテル時代、レアル・マドリードに行くことが分かっていた。だが、それを公表したりすることなく、CLを制覇してみせた。私の方がプロフェッショナルだったということだろう」

 モウリーニョ監督から指揮官招聘を巡る対応の拙さを皮肉られたレアル・マドリードだが、チームとして最も気掛かりなのはC・ロナウドの退団をどのようにカバーするのかだろう。チェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールやパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペといったビッグネームの獲得が困難を極める中、ロペテギ監督はウェールズ代表FWギャレス・ベイルを「C・ロナウドの穴を埋められる選手」と後釜に指名している。だが、レアル・マドリードに加入した2013年夏以来、5シーズンで14回も故障により戦列を離脱している同選手に過度な期待を寄せるのは危険なだけに、補強も含めた今後のチーム構築に注目が集まる。

文=北村敦

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