「私にとってヒーローだった」五輪男子ゴルフ銀メダルのフリートウッドが憧れの存在と明かした「日本のレジェンドゴルファー」とは 【パリ五輪】
2024年8月5日(月)10時20分 ココカラネクスト

銀メダルに輝いたフリートウッド(C)Getty Images
パリ五輪男子ゴルフ(ル・ゴルフナショナル=7174ヤード、パー71)は最終日が行われ、3打差4位から出た日本代表の松山英樹が6バーディー、ボギーなしの「65」で回り通算17アンダーで銅メダルに輝いた。
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上位陣がスコアの伸ばしあいとなる中で、松山は前半4バーディー、ノーボギー、トップと4打差、メダル圏内で折り返す。
勝負のバックナインに入ると10番(パー4)でバーディーを奪い、16アンダー、2位タイへ浮上。メダル獲得の期待が高まった。16番ホールから特に難易度が高くなる中、17番(パー4)をパー、最難関とされる18番(パー4)は池越えのセカンドショットで完ぺきにグリーンを捉えて、ピンそば4メートルにつける。しかし勝負のバーディーパットはわずかにカップの右縁にけられて、バーディーならず。最終日は「65」で回り、通算17アンダーフィニッシュ。初日に首位に立ったことから始まり、圧巻の4日間で日本中を熱くさせた。
初出場の東京五輪でプレーオフで銅メダルに手が届かなかった悔しさもしっかり晴らした。試合後のインタビューでは「やっぱり隣にね、金メダルかけている人がいるので、嬉しい反面、悔しいような気持ちでいます」としながら、「これで一つ自分の中で、これ(銅メダル)を持っていることですごく変わる部分もあると思うので、良かったと思います」と最後は笑顔で振り返った。
また熱い戦いをくり広げた男子ゴルフの舞台裏では、プレーヤーが「憧れの選手」に会えたと喜びを示すシーンもあった。
バックナインで猛チャージを見せ、最後まで金メダル争いに加わり、最後は首位と1打差の銀メダルに輝いたトミー・フリートウッド(英国)が大会中に自身のインスタグラムを更新。パリ五輪のゴルフ会場で日本代表チームの監督を務める丸山茂樹氏との2ショットを公開した。
投稿には「子供の頃、私にとってのヒーローの1人がシゲキ・マルヤマだったんだ」と何とも嬉しそうに記されている。
実際に公開された写真では、両者ともにサムズアップポーズを決め、満面の笑みで映されている。
さらに2ショットの経緯についても丸山氏のほうから声をかけてくれたとした上で「それが私にとってどれほど素晴らしいことなのか、彼はわかってはいないようだったけどね」と、ヒーローとの2ショットを興奮気味に語っていた。パリ五輪で日本代表監督を務めた丸山氏といえば、国内9勝をあげ、2000年から米ツアーに本格参戦。2年目に初優勝し、通算3勝をマーク。米メディアからは「スマイリング・アサシン(笑顔の暗殺者)」と呼ばれるなど、トッププロとしての地位を築いた。
フリートウッドは2010年にプロ転向。12年から欧州ツアーに参戦し、17年には年間王者に輝くなど、これまでに7勝をマークしている。
この喜びを示した投稿には海外のファンからも、「2人の絶対的なレジェンド!」「素晴らしい オリンピックのボーナスだね!」など、多くのコメントが寄せられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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