異次元の領域に達した大谷翔平は「ルースを超えた」 元CY投手たちが語る衝撃「異論があるなら逆に聞きたい」

2023年8月12日(土)18時0分 ココカラネクスト

2桁勝利をあげ、40本塁打を放つ。そんな異次元のプレーを続ける大谷に米識者も脱帽する。(C)Getty Images

 今シーズンの大谷翔平(エンゼルス)が見せつけている規格外さに話題は尽きない。現地8月11日には、MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組「Off Base」でもクローズアップされた。

 公式メディアが特集を組むのも無理はない。現地11日時点で打者として打率.305、40本塁打、83打点、OPS1.071、長打率.662とおよそ投手とは思えないハイスタッツを記録。一方で投手としても10勝(5敗)をマークして防御率も3.17。被打率(.185)に至っては好投手が集うアメリカン・リーグでもトップの値だ。

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 2桁勝利をあげる投手が40本塁打を打つ——。多くのメジャーリーガーたちが「ありえない」と語る結果こそが大谷の異次元さを物語る。そんな「史上最高」とも評される二刀流スターについて「もうどう表現すべきかが分からない」としたのは、メジャー通算152勝を挙げた名投手ジェイク・ピービー氏だ。

 2007年にサイ・ヤング賞も手にしたレジェンドは、「オオタニは史上最高の選手だ」と主張。自らの実体験をふまえて「この時期の投手は疲労困憊なんだ。それでも彼は完封をして、次の試合では2本もホームランを打つなんてこともやってのける。信じられないよ」と脱帽し、こう続けた。

「もしも、史上最高じゃないという異論があったら、逆にその理由が聞きたいね。オオタニを最上級に賞賛する言葉がもう見つからない。私たちが今まで見てきたなかで最高の選手である、ということ以外に表現する方法がないんだ。本当に他とは違うんだ」

 さらに同じく番組に出演していた元カージナルスのゼイビア・スクラッグス氏は「本当はもっと驚かないといけないんだけど、もう驚かなくなってしまっている」と率直な想いを吐露。そして、大谷と同じ二刀流をやっていたがゆえに何かと比較される大打者ベーブ・ルースとの話題について「もう比較はやめた方がいい」と意見した。

「もうオオタニはルースを越えている。彼は誰とも比較できないよ。日本から来て、慣れない環境でプレーするというハンデも背負いながらあれだけのプレーをしているんだ。誰が何と言おうと史上最高の選手だ」

 現状に満足することなく邁進し続ける大谷。彼が見せる日進月歩の進化は、メジャーリーグを熟知する識者たちも表現する言葉を失うほどの凄みとなっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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