F1現役引退表明のアロンソ「マクラーレンのおかげで視野が広がり、完璧な存在に近づけた」

　8月14日、フェルナンド・アロンソがマクラーレンF1を通じてリリースを発表。2019年のF1には参戦せず、2018年シーズン限りでF1現役ドライバーから退くことを正式に発表した。

　2018年、自身17回目のF1シーズンを戦っているアロンソ。これまで2度のワールドチャンピオンに輝いているほか、通算32勝を獲得。ライバルに比べてマシンパフォーマンスで厳しい戦いを強いられている近年も、その走りでファンを魅了している。

　そんなアロンソが2019年のF1へ参戦しないことを発表。今シーズン限りでF1ドライバーとしての現役生活に幕を下ろすことをアナウンスした。

　マクラーレンF1を通じて発表されたアロンソのコメントは以下のとおりだ。

「17年に渡り、この最高のスポーツで信じられないような時間を過ごしてきたが、新たな変化を起こし前へ進むときが来た。これまでF1で過ごしたすべての時間を楽しんできたし、これまでのキャリアを素晴らしいものにしてくれた人々には感謝してもしきれない」

「まだ2018年シーズンは続いていてレースも残っている。シーズン残りはこれまで以上に情熱を注いで戦っていくつもりだ」

「それと同時に、僕の将来に待ち受けているものを楽しみにしている。新たなチャレンジは目の前まで迫っているんだ。今、僕はこれまでの人生のなかで一番幸せな時間を過ごしているけれど、さらなる冒険を求めて旅を続けたいんだ」

「マクラーレンに関わっているすべての人に感謝したい。僕の心は永遠にチームとともにある。今後、チームが強さを取り戻すと確信しているし、もしかしたら、そのときはF1に復帰する最高のタイミングかもしれない。そう思えることが幸せなんだ」

「マクラーレンには素晴らしい人がたくさんいて、彼らとは信じられないような関係を築くことができた。そんな彼らのおかげで、僕の視野は大きく広がったし、ほかのカテゴリーでレースを戦う機会も得られた。ドライバーとして、これまで以上に完璧な存在に近づくことができたよ」

「（F1現役生活を終わらせるという）決断は数カ月前に下した。それにもかかわらず、僕の決断を変えようと努力してくれた（F1 CEOの）チェイス・キャリーやリバティー・メディア、そのほか連絡を取ってくれた多くの人々には心から感謝している」

「最後に、これまでF1をともに戦ってきたチームやチームメイトたち、ライバル、同僚、スポンサーなどのパートナー、ジャーナリストなど、ぼくのF1キャリアを培ってきたすべての人に感謝している」

「そしてなにより、世界中にいる僕のファンにありがとうを伝えたい。近い将来、ぼくと君たちの道はふたたび交差すると約束するよ」