FIA-F2第6戦スペイン レース2:4位の角田裕毅がランキング4番手に浮上。松下信治は5位、ドルゴヴィッチが2勝目

2020年8月16日(日)19時8分 AUTOSPORT web

 8月16日(日)、2020年FIA-F2第6戦スペインのスプリントレース(決勝レース2)がバルセロナのカタロニアサーキットで開催され、フェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)が優勝し今季2勝目。日本の角田裕毅(カーリン)は4位、松下信治(MPモータースポーツ)は5位、佐藤万璃音(トライデント)は21位だった。


 コンディションは、気温27.4度、路面温度34.2度と、レース1よりもかなり低めの温度となった。路面はドライで規定周回数は26周、タイヤ交換の義務はない。


 スターティンググリッドはリバースグリッド制によりフィーチャーレース(レース1)で8位だったルカ・ギオット(ハイテックGP)がポールポジション。2番手にフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)、3番手にミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)、4番手にカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)の順となった。


 レース1で4位入賞した角田は5番手、今季初優勝を飾った松下は8番手、佐藤は17番手から上位進出を狙う。


 またレース1の終盤でクラッシュに巻き込まれたショーン・ゲラエル(ダムス)は胸椎骨折により欠場。21台でレースは行われることとなった。


 日本時間の18時10分、フォーメーションラップがスタートするもジュリアーノ・アレジ(BWT HWAレースラボ)が発進できずマシンをピットレーンスタートに。


 結果20台がスターティンググリッドにならび、レース2はスタートした。


 ドルゴヴィッチが好スタートを切り2番手ギオットに2.4秒差をつけて1周目を完了、また1つポジションを上げた松下は、1つ順位を落とした角田を目の前に追いながら2周目に突入していく。


 トップを行くドルゴヴィッチがファステストラップを記録しながら走るも、このまま各車1秒前後の等間隔を維持しながら周回を重ねる展開となった。


 10周が経過したあたりから各マシンのペースが序盤よりも2秒近く遅い1分36秒台まで落ち始める。


 特にペースダウンが顕著になったのが2番手を走るギオットだ。12周目には首位ドルゴヴィッチに6秒以上の差を広げられ、0.8秒後方に3番手アイロットが、さらにその1秒後ろからシューマッハーに詰め寄られてしまう。


 ドルゴヴィッチに迫りたい3番手アイロットは14周目のホームストレートでギオットの横にマシンを並べ、軽く接触するもポジションアップならず。後方では蓋をしているギオットから7番手松下までが3秒差に収まることとなった。


 各車ラップタイムが1分37秒台後半に落ち始めた18周目、角田が周のスリップに入りあっさりとオーバーテイクし、5番手にポジションアップ。ペースに苦しむ周の0.4秒後方には松下も接近する。


 21周目、上位勢のバトルが激化する。3番手を狙っていたシューマッハーがアイロットを交わし順位を一つ上げる。角田もこの流れに乗ってアイロットを抜いて4番手へ。


 さらにホームストレートで周とサイドバイサイドに持ち込んだ松下がブレーキングで勝負。周はフルブレーキングでタイヤスモークを上げながら順位を死守するもタイヤを使いきり後退、技ありの松下が6番手に浮上した。


 ペースに勝る松下はアイロットにじわじわと迫り25周目、1コーナー手前のブレーキングで華麗にオーバーテイクし5番手へ。


 このまま上位勢に順位変動はなく、ドルゴヴィッチがトップでチェッカーを受け、開幕戦オーストリアのレース2以来となる2勝目。2位にギオット、3位にはシューマッハーとなっている。


 好走を見せた日本人のふたり、角田は4位、松下は5位でレースを完走。角田は8ポイントを加算し、ドライバーズポイントランキング4番手に入った。


 ポイントランキングは首位が121ポイントのアイロット、2番手に103ポイントのロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)、3番手に87ポイントのクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)、4番手に82ポイントの角田がつけている。


 次戦は2週間後の8月28〜30日、舞台はベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される。






























































































































































Pos.No.DriverTeamTime/Gap
115F.ドルゴヴィッチMPモータースポーツ26Laps
225L.ギオットハイテックGP9.536
320M.シューマッハープレマ・レーシング10.956
47角田裕毅カーリン14.924
514松下信治MPモータースポーツ19.921
624N.マゼピンハイテックGP23.231
712P.ピケチャロウズ・レーシング・システム24.528
84C.アイロットユニ・ヴィルトゥオーシ29.718
911L.デレトラズチャロウズ・レーシング・システム31.973
102D.ティクトゥムダムス32.155
116C.ルンガーARTグランプリ34.196
1222R.ニッサニートライデント34.822
1321R.シュワルツマンプレマ・レーシング41.254
143周冠宇ユニ・ヴィルトゥオーシ41.996
155M.アームストロングARTグランプリ43.413
1616A.マルケロフBWT HWAレースラボ45.618
178J.ダルバラカーリン46.219
189J.エイトケンカンポス・レーシング48.431
1917G.アレジBWT HWAレースラボ54.736
2010G.サマイアカンポス・レーシング1’09.082
2123佐藤万璃音トライデント1’14.667


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