清水、ピカチュウ完全放出へ交渉も…フォルタレーザに補強禁止処分

2023年8月17日(木)8時25分 FOOTBALL TRIBE

ヤゴ・ピカチュウ 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグ・清水エスパルスは、ブラジル1部フォルタレーザECへ期限付き移籍しているブラジル人MFヤゴ・ピカチュウの今後について、同クラブと協議。フォルタレーザはFIFA(国際サッカー連盟)から補強禁止処分を科されている。


 ピカチュウは昨年7月にフォルタレーザから清水へ完全移籍。昨季J1リーグ12試合の出場でノーゴールという結果に終わると、清水のJ2降格もあり古巣へ復帰。2023シーズンはここまで公式戦51試合出場で8ゴール9アシストをマーク。ただブラジル1部リーグ戦では、ここまで19試合中6試合のスタメン出場とどまっている。


 フォルタレーザへの期限付き移籍期間は今年12月までであり、ピカチュウと清水の契約期間は来年12月までと報じられている。また買い取りオプションの行使期限については、ブラジル紙『O POVO』が先月に「フォルタレーザはピカチュウの買い取りオプションを行使する場合、今年8月31日までに清水に通達する必要がある。金額の支払いは今年末に行われる」とリポート。選手本人もフォルタレーザ残留の意思を表明していた。


 しかしブラジルメディア『Diario do Nordeste』は「買い取りオプションの行使期限は8月末から延長される見込みだ。両クラブは新たな期限を設定するために話し合いを続けている」とリポート。買い取りオプションの設定額を120万ドル(約1億7500万円)と伝えている。


 一方でフォルタレーザは今年1月のMFフアン・マルティン・ルセロ獲得に関して、FIFAから今後2度にわたる移籍期間での補強禁止処分に。『Diario do Nordeste』の報道によると、同クラブはFIFAの判決を不服とし、今月10日までにスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴したという。ピカチュウに関するクラブ間交渉の行方とともに、補強禁止処分に関するCASの判決にも注目が集まる。

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