インディ500王者ニューガーデン、ポルシェ963の第3ドライバーに。プチ・ル・マンでGTPデビュー

2023年8月22日(火)12時24分 AUTOSPORT web

 インディアナポリス500マイルレースのウイナーであるジョセフ・ニューガーデンは、10月12〜14日にロード・アトランタで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2023年シーズン最終戦、『プチ・ル・マン』でポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)に合流し、7号車ポルシェ963のサードドライバーとしてGTPクラスデビューを果たす。


 チーム・ペンスキーで今季2023年のインディ500を制したNTTインディカー・シリーズのスターであるニューガーデンは、フルシーズン・ドライバーのマット・キャンベルとフェリペ・ナッセとともに、今季デビューしたLMDhマシンのステアリングをシェアする。同チームの6号車ポルシェ963ではローレンス・ファントールが、マシュー・ジャミネとニック・タンディのコンビに加わり、ロード・アメリカでの10時間レースに臨む予定だ。


 ニューガーデンは今年1月に行われたシーズン開幕戦デイトナ24時間で、タワー・モータースポーツのLMP2ラインアップの一員としてスポーツカーレースデビューを飾り、今年の初めにPPMとロード・アメリカでテストを行った。


 今年、待望のインディ500初優勝を達成した32歳のアメリカ人ドライバーは以前から耐久レース、とくにル・マン24時間レースでペンスキーのラインアップに参加することに興味を示していた。


「僕はペンスキーとポルシェの両方のブランドを非常に尊敬し、称賛している。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツを通じた両者のコンビネーションはレーシングカー・ドライバーにとって夢のようなシナリオであり、その一員になれることを光栄に思う」とニューガーデンは語った。


「ここ数年、献身的なチームがこのプログラムを一から作り上げていくのを見るのはエキサイティングなことで、ポルシェ963の2台が今年優勝し、チャンピオンシップを争うのを見ると、すべてのハードワークが報われたことを実感する」


「僕の目標は、このプログラムに参加してポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが行っている多大な努力をサポートすること。そしてプログラムをさらに充実させることだ。幸運に恵まれれば僕たちは一緒に、努力を結果に変えられると確信している」


 PPMのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ディウグイドは、「ジョセフ(・ニューガーデン)は2023年にチーム・ペンスキーのLMP2カーでテストを行い、デイトナでのレースによってすでにスポーツカーレースへの露出を増やしている」と述べた。


「さらに、6月初旬にはロード・アメリカで963に初めて触れた。ロード・アトランタでの数日間のテストによって、ローレンス(・ファントール)とジョセフはチームのために万全の準備を整え、シーズン最終戦で好結果を残せるものと確信している」


■GTDプロクラスに助っ人参戦するはずだったファントール


 ファントールはポルシェ・ペンスキー・モータースポーツがWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスで行うプログラムで、フルシーズンを戦うドライバーのひとりだ。


 最近、ノースカロライナ州ムーアズビルにあるチーム・ペンスキーのワークショップでシートフィッティングを行ったベルギー人ドライバーは当初、GTDプロチームであるパフ・モータースポーツのサードドライバーとして9号車ポルシェ911 GT3 Rのラインアップに加わり、プチ・ル・マンに参加する予定だった。


「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのIMSAプログラムに参加し、チームとマニュファクチャラーの両チャンピオンシップタイトルの獲得を目指す彼らのシーズンを締めくくる仕事の手伝いができることに、とても興奮している」と語ったファントール。


「僕のトラックでの経験が役に立つと思うし、ニック(・タンディ)やマシュー(・ジャミネ)、チーム全体と密接に仕事をすることで、11月初旬にバーレーンでWECのシーズンを締めくくるにあたり、組織全体をより深く理解することができるだろう」

ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの7号車ポルシェ963
2023年IMSA最終戦プチ・ル・マンに助っ人参戦するジョセフ・ニューガーデン(左)とローレンス・ファントール(右)

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