アヤックス、アントニー売却には1億ユーロを要求…マンU移籍の場合はツィエク復帰を画策か

　マンチェスター・Uがアヤックス所属のブラジル代表FWアントニー獲得に動く中、アヤックスはアントニー移籍に備えて、チェルシーに所属しているモロッコ人FWハキム・ツィエクの“復帰”を目論んでいるようだ。複数のメディアが報じている。

　マンチェスター・Uは今夏の移籍市場で、アルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネス、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン、オランダ代表DFタイレル・マラシアを獲得。19日にはレアル・マドリードからブラジル代表MFカゼミーロの獲得を発表していた。即戦力となる選手を着々と補強しているが、エリック・テン・ハフ監督は攻撃陣の強化をリクエスト。クラブはテン・ハフ監督にとってアヤックス時代の“教え子”でもあるアントニー獲得に動いていた。

　既にマンチェスター・Uとアントニーは個人条件で合意に達している。一方でクラブ間交渉は難航しており、マンチェスター・Uが提示した移籍金8000万ユーロ（約109億円）のオファーをアヤックスが拒否。現地メディア『マンチェスター・イブニング・ニュース』によると、現時点では1億ユーロ（約136億円）を要求しており、マンチェスター・Uからの公式オファーを待っている段階だという。アントニー自身はマンチェスター・Uへの移籍を強く希望していることからトレーニングも欠席しているが、アヤックスは1億ユーロ以外の条件で首を縦に振るつもりはなさそうだ。

　また、移籍市場に精通するイタリア人記者ファブリツィオ・ロマーノ氏によると、アヤックスはアントニー退団に向けた備えをスタートさせているという。アヤックスはチェルシーとツィエクの獲得交渉に臨む見込みで、選手自身も既にアヤックスの役員と会談の場を設けたようだ。ツィエクは2019−20シーズンまでアヤックスで活躍しており、復帰が決まれば3シーズンぶりにエールディヴィジでプレーすることとなる。

　すべてはマンチェスター・Uがアヤックスの要求に応じ、高額な移籍金で正式なオファーを提示するか否かに委ねられている。今後の動向に注目だ。