JSB中須賀、ST1000作本が連日のトップ。ST600は鈴木光来、J-GP3は小室がリード!/全日本ロード 岡山公開テスト2日目

　全日本ロードレース選手権第6戦岡山の公開テストが8月26日（木）に2日目を迎えた。2日目も暑い一日となり、路面温度は最高で50度超えだったが、それも午後の短い時間で、ほとんど40度台で推移した。

　JSB1000クラスは、中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が、どこまでタイムを縮めるかに注目が集まった。1本目では、24周のロングランを行い、その中で1分31秒444を記録し、昨年の野左根航汰のタイムを上回ると、2本目では1分31秒152までタイムを縮めテストを切り上げた。

「もうちょっとタイムを上げておきたかったけれど、1分31秒1まで出たので、まずまずですね。24周のロングランをこなせましたし、アベレージもいいので、レース前の準備はできたと思います。新しいシケインができて初めてのレースになります。ブレーキに負担がかかるので、その辺はレースウイークに詰めていきたいですね」と中須賀。

　2番手には、濱原颯道（Honda Dream RT 桜井ホンダ）が1分32秒011で続き、ホンダ勢最上位。

「ホンダ勢の中では順調な方だと思います。ニューでもユーズドでも、まずまずのタイムが出ていますし、レースに向けていい仕上がりになってきていると思います。ニュータイヤを今ひとつ使い切れていないのがレースウイークでの課題です。コンディションも変わると思うので、うまく合わせ込んでいきたいですね」と濱原。

　清成龍一（Astemo Honda Dream SI Racing）は、1分32秒093で3番手。

「チームが頑張ってくれているので、徐々によくなってきているのですが、今シーズンは、厳しいレースが続いています。昨年、1分31秒台に入っているので、そのタイムは上回りたかったのですが、届きませんでした。レースウイークでは、去年のタイムをクリアしてアベレージを上げたいですね」と清成。

　第5戦鈴鹿での怪我がまだ癒えない津田一磨（BabyFace Powered by YOSHIMURA）が1分32秒669で5番手、6番手に1分32秒870の加賀山就臣（Team KAGAYAMA）、7番手に1分33秒065の秋吉耕佑（MURAYAMA.TJC.RT）、8番手に1分33秒290の岩田悟（ATJ）、9番手に1分33秒451の亀井雄大（鈴鹿レーシング）、10番手に1分33秒733の柳川明（will-raise racingRS-ITOH）と続いた。

　ST1000クラスは、作本輝介（Astemo Honda Dream SI Racing）が1本目に1分33秒051、2本目に1分33秒058を記録。両セッションともトップにつけ、連日のトップタイムで岡山テストを終えた。

「事前テストでタイムを出せないことが課題でしたが、チームのおかげで、マシン作りの段階から状況が改善され、いいフィーリングで走ることができています。午後もアタックしたのですが、いろいろセットを試していたり、他車にひっかかったりして、タイムを更新できなかったのは残念でしたが、大事なのはレースなので、結果を残せるように頑張るだけですね」と作本。

　2番手にチームメイトの渡辺一馬（Astemo Honda Dream SI Racing）が1分34秒496で続き、2日連続でAstemo Honda Dream SI Racingが1-2を占めた。

「順調に進んでいますし、アベレージもいいので、いいレースができると思っています。とにかくやるべきことをやるだけなので、気負うこともなく集中して走るだけですね」と渡辺。

　3番手に1分33秒746の岡本裕生（bLUcRUニトロレーシング51YAMAHA）、4番手に1分33秒902の伊藤和輝（日本郵便 Honda DreamTP）と続き、ここまでが1分33秒台。岩戸亮介（Vamos Racing Kawasaki #64）は1分34秒033で5番手。

「トップは速いですね。現状では、1分33秒フラットは見えてこない状況です。ニューマシンなので、まだまだやることがあるので、レースウイークに、うまくまとめたいですね」と岩戸。

　ST600クラスは、鈴木光来（MOTO BUM HONDA）が両セッションをリード。1本目に1分36秒488を出すと、2本目には、1分36秒329までタイムを縮めトップタイムで公開テストを終えている。

「いい感じですね。岡山国際サーキットは、あまり走ったことのないコースですが、自分に合っているようですね。マシンセットも完璧に近い状態ですし、アベレージもいいので、いいレースができると思います。残り2戦なので、いい結果を残したいですね」と鈴木。

　2番手には、埜口遥希（MuSASHi RT HARC-PRO. Honda）が2本目に1分36秒396まで縮めトップに肉薄した。

「初日はチームと相談しながら試したいセットで走っていたのですが、2本目のセッション序盤に1コーナーで転倒してしまい、ほとんど走ることができませんでした。2日目は、1本目は慎重にマシンを確認し、2本目でタイムを出せたのでホッとしています。まだまだノビしろは、あるので優勝を狙えるようにレースウイークでまとめていきたいですね」と埜口。

　3番手に1分36秒455の阿部恵斗（Webike チームノリックヤマハ）、4番手に1分36秒547の中山耀介（伊藤ﾚｰｼﾝｸﾞ&TEAM SHOTA）、5番手に1分36秒561の横山尚太（ガレージL8 Racing Team・YAMAHA）、6番手に1分36秒568の長尾健吾（NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん）、7番手に1分36秒600の松岡玲（伊藤ﾚｰｼﾝｸﾞ BORGﾔﾏﾊ）とヤマハ勢が続き、ポイントリーダーの小山知良（日本郵便 Honda DreamTP）は、1分36秒723で8番手だった。

　J-GP3クラスは、ポイントランキングをリードする小室旭（Sunny moto Planning）が両セッションでトップタイムをマーク。ベストタイムは、1分41秒364。2番手の尾野弘樹が1分42秒005とライバルに対しアドバンテージを築く結果となっている。

「3月にダンロップテストで一度走っていたので、走り始めからいつになく順調に来ています。チームのみんなが頑張ってくれているので、安心して攻めることができていますし、マシンもいいフィーリングです。2日目もマシンセットを詰めて、いい状態でレースに臨みたいですね」と小室。

　前戦鈴鹿で圧勝した尾野弘樹（P.MU 7C GALE SPEED）は、1分42秒005で2番手。今回は、小室にアドバンテージがありそうだ。KTMを駆る高杉奈緒子（TEAM NAOKO KTM）が1分42秒572で3番手、4番手に、ようやく復調してきた成田彬人（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）が1分43秒187、5番手に岡崎静夏（RT YOLO SARD&ぱわあくらふと）が1分43秒217、6番手に宇井陽一（41Planning Team One For All）が1本目のタイム1分43秒367で続いた。

　全日本ロードレース選手権 岡山公開テスト2日目のタイム結果は以下の通り。

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 JSB1000 スポーツ走行1回目 タイム結果

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 JSB1000 スポーツ走行2回目 タイム結果

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 ST1000 スポーツ走行1回目 タイム結果

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 ST1000 スポーツ走行2回目 タイム結果