100kgウエイトでまさかの4番手。リアライズGT-Rはレースも自信あり【第5戦鈴鹿GT300予選】

2022年8月27日(土)22時23分 AUTOSPORT web

 8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第5戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE』の予選日。GT300チームにとって戦々恐々の予選結果となったのが、ランキング首位のリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが4番手につけたことだ。100kgものサクセスウエイトを積みながらのこの好結果について、Q2を担当した藤波清斗は「テストが大きい」と語っている。


 2020年のチャンピオンチームであるKONDO Racingは、今季も藤波とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコンビで第1戦岡山を制すと、その後も強さを見せつけ、第3戦鈴鹿でも3位表彰台を獲得するなど、ここまで全戦ポイントを続けてきている。


 その代償とも言えるのがサクセスウエイト。38ポイント×3kgですでに最上限の100kgまで到達している。通常ならば勝負にならないレベルだが、それでもオリベイラがQ1突破を果たすと、藤波がQ2で1分57秒488を記録。なんと4番手につけてみせた。


 この結果について藤波に聞くと、7月21〜22日に鈴鹿で行われたメーカーテストを理由に挙げる。藤波自身はテスト初日のみに参加し、Yogibo Racingの一員としてGTワールドチャレンジ・アジア第3ラウンドに参加するために富士に移動していたが、「テストでいろいろなことを試すことができたのは大きいですね」と語った。


 450kmの長丁場の決勝レースだが、もちろん上位で終えることができれば、ポイントも大きくなる。藤波にレースに向けて聞くと「決勝も自信は……あります」と言う。


「まわりも速いと思います。でも好位置からスタートできますし、タイヤもマネージメントは必要ですが、保つと思っています」


 惜しくもチャンピオンには届かなかったものの、2021年はもてぎでニッサンGT-RニスモGT3でのタイヤ無交換作戦を敢行するなど、さまざまな“秘策”ももっている。今回の鈴鹿でもそういった策はあるのだろうか?


「さあ〜。どうでしょう(笑)」と笑う藤波。


「そういうテストもしていますよ。もちろんこの後もっと大変になりますからね。そのためにいろんなことをしています。無交換だってできればやりたいですよ」


 サクセスウエイトが50kgを越えたライバルたちが予選では苦しみ、代わってウエイトが軽い車両が予選では前に来た。「まわりもどんどんウエイト積んで欲しいですよ」と藤波は冗談めかして言う。このままリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがシリーズの覇権を握っていくのだろうか……? 優勝争いに加えて、青いGT-Rのレース運びからも目が離せなさそうだ。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 藤波清斗(リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)

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