「淡々と投げる姿が感銘を受ける」阪神の守護神・岩崎優が球団OBから評価される理由

2023年8月28日(月)20時54分 ココカラネクスト

岩崎優の安定したピッチングもチームの大きな力となっている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神が目指す「アレ」に向かって快走している。8月1日から始まった長期ロードを18勝5敗と圧倒的な強さを示し、現在優勝マジック「21」を点灯。順調に星を重ねていけば9月中旬頃には歓喜の瞬間を迎えそうだ。

 また快進撃を続けるチームで大きな存在となっているのは、守護神を務める岩崎優の存在もある。

【動画】26日の巨人戦、9回裏に登板した岩崎は三者凡退に抑え、26セーブ目をマークした

 8月26日の巨人戦(東京ドーム)では9回から登板し、1回を無安打無失点で抑え、23試合連続無失点、26セーブをマーク。ここまでの防御率は0・77と抜群の安定感を誇る。

 今季は当初守護神を予定していた湯浅京己がコンディション不良のため離脱しながら、鉄壁のリリーフ陣を構築しているのは最後を締める岩崎がしっかりとチームを支えていることも大きい。

 岩崎の働きぶりには球界内からも様々な考察の意見が出ている。

 かつて岡田彰布監督の元で投手コーチを務め、球団OBでもある中西清起氏は8月26日までに更新した自身のYouTubeチャンネルで岩崎について語っている。

 岩崎は昨年も主に抑えとして起用され、57試合に登板し、28セーブ、防御率1・96。安定した成績を残す一方で、一時は不振に苦しんだこともあった。

 それが今年は驚異の防御率0・77と好転した裏には、中西氏は「1番に感じるのは体調」と話した。

 近年はリリーバーとして年間40試合平均で登板することが続いており、登板過多の影響が肉体面、ピッチングに及ぼす影響を指摘、そこに加えてダメージとなったのが、昨年春季キャンプ前に新型コロナウイルスにり患したこと。

 実際に当時、本人と言葉を交わしたという中西氏は「キャンプインしてもなかなか体に力が入らない」と悩みを明かしていたという。

 しかし今季に関してはそういった不安もなく、コンディションが整っていることで従来の「球持ちの良さが復活し、球の強さ、変化球のキレが戻ってきた」と認める。

 具体的にはホームベース上で球威のある直球に加え、チェンジアップ、スライダーなどの変化球もキレがあることで、打者を封じ込めていると見る。

 さらに中西氏は「喜怒哀楽を見せないピッチャー。淡々と投げるのも感銘を受ける」とマウンド上ではクールな表情を崩さず、あくまで自身の仕事に徹する姿も評価。入団時から知る左腕の性格について「まず一つのことを突き詰めてやるタイプのピッチャー」として、「ぶれないのがクローザーとして向いている」と、こつこつと課題に取り組むことで結果を残し続けている点もクローザーとしての適性があるとした。

 岩崎に関してはイニングまたぎをさせない、連投させないなど、首脳陣もコンディション維持に気を配っている。

 岩崎は昨年国内FA権を取得しながら、球団と4年の大型契約を結び、残留と阪神一筋を貫いている。このままいけば、優勝決定時にマウンドにいる「胴上げ投手」を務めることも濃厚。そのときの表情にも注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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