フィリーズのハーパーが右肘故障の大谷翔平にエール「リハビリをして復帰できることを願っている」

ハーパーは大谷との対戦を「楽しみ」だとも語った(C)Getty Images

　エンゼルスの大谷翔平は現地時間8月28日（日本時間29日）、敵地でのフィリーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場した。初回の第1打席でセンター前へのヒットを記録しており、4打数1安打1四球という結果に終わっている。チームは6-4で敗れ、借金が今季最多の「6」となった。

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　インターリーグとして今季初の対戦となったこのカード、大谷とフィリーズのブライス・ハーパーという、2人のスター選手に注目が集まるゲームとなった。ともにMVP受賞歴を持つ、球界を代表する大物同士の今季初顔合わせであり、右肘の故障により打者専念となった大谷に対し、同じく肘の故障を経験しているハーパーからのメッセージなどが、現地メディアを通して伝えられている。

　米スポーツサイト『ESPN』では、この試合を迎えた両スター選手を特集しており、ハーパーのコメントも紹介している。

　同メディアは「ハーパーとオオタニは月曜日の夜、フィラデルフィアが6-4で勝利した3連戦の開幕戦で先発出場した。しかし、オオタニの負傷により、シリーズ開始までの数週間にフィラデルフィアのファンが期待していたハーパーとの投手打者対決、MVP対MVPの対決は実現しなかった」と振り返った。

　その上で、ハーパーの大谷に対するコメントも掲載。「彼はマウンド上でもバッターボックスでも最高の選手の1人だから、みんな楽しみにしていたと思う。ベストの1人になるには、ベストの相手と対戦しなければならない。だから、僕ら全員が楽しみにしていた」として、この試合を迎えるに当たっての心境を明かしている。

　さらに、今季終了後にFAを迎える大谷の去就には「彼は自分が最も良いと感じる場所に行くはずだ。それがアナハイムであっても、他の場所であっても、彼は自分と家族にとって最善の決断を下すだろう」と言及。また「私だけでなく誰もが、彼のキャリアに何が起こるのか、そして彼が最終的にどこへ行くのかを見ることに興奮していると思う」と述べたとしている。

　他にも、今回の大谷の故障について触れており、自身も肘の手術を受け復帰を果たした元MVPは「日本人スター」にエールを贈った。

「彼自身だけでなく、野球関係者全員にとって大きな痛手だ。彼はこれまでプレーしてきた中で最高の選手の1人であり、あのような怪我を負ってしまったが、大事に至らずリハビリをしながら復帰できることを願っている」

　ハーパーのコメントでは他にも「みんなが彼を見るのが大好きなんだから」と述べたことも紹介されている。「投手対野手」での対戦はみられないものの、両スターが同じグラウンドに立つだけでも、その一挙手一投足には、多くのファンからの視線が注がれることは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]