BTCC:アルファロメオが復帰。2018年からハンディ・モータースポーツが投入へ

2017年8月31日(木)13時35分 AUTOSPORT web

 アルファロメオの名前が、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権のグリッドに帰ってくることが発表された。現在、旧型となったトヨタ・アベンシスを走らせるハンディ・モータースポーツが2018年に2台のアルファロメオ・ジュリエッタを投入する計画を明らかにした。


 2014年シーズン以来、トヨタ・アベンシスでBTCCを戦ってきたハンディ・モータースポーツは、この2年越しの計画を実現させ、アルファロメオ本社からの祝福とイギリス国内のディーラーネットワークからの公式なサポートを得て、ジュリエッタのNGTC仕様マシンの製作を開始した。

ハンディ・モータースポーツはロブ・オースティンと代表のサイモン・ベルヒャーの2台体制を予定


 すでにチームはスウィンドンの本拠地で初期のファブリケーション作業を進めており、近日中には最初のボディシェルが完成する見込みだという。


 このイタリアン・メーカーの車両をBTCCに投入する計画は、現在アベンシスをドライブするロブ・オースティンが以前から望んでいたもので、2011年から2015年まで参戦したアウディA4にかわる車種として、当時から打診を続けていたという。


 2016年にサイモン・ベルヒャー率いるハンディ・モータースポーツとオースティンが合流した時点でもアルファロメオとの交渉は継続しており、2015年までシリーズに参戦していた同チームの代表、ベルヒャーとともに2台体制での参戦を模索していた。

トム・イングラムが新型に移行したのに対し、ハンディ・モータースポーツは今季も旧型トヨタ・アベンシスを使用


「そう、我々はアウディに代わる候補として、かねてからアルファロメオにラブコールを送っていた」と、オースティン。


「BTCCのNGTC規定に最適な車種を探していたし、昔からアルファロメオというブランドの大ファンでもあったからね」


「ジュリエッタは現状の規定に最適な1台だ。ショートホイールベースでコンパクトな車体は必ず高い競争力を持つはず。もし具現化するなら、当時に於いても最有力候補のモデルだったんだ」


 しかし、交渉の実現度に合わせて今季2017年は引き続きトヨタでの参戦を選択。アルファロメオとの交渉を代表のベルヒャーが継続して担当し、今回の発表に至った。


「サイモンの判断は正しかったと思う。今季の投入を急いで競争力のないままシリーズに入るより、実績のあるトヨタのパッケージで戦いつつ、2018年に向けて万全の準備を整えるほうがより確実だからね」と、オースティン。

2007年に3台の156が参戦して以来のBTCC復帰となるアルファロメオ


 マシンは来年1月に開催されるオートスポーツ・インターナショナルショーでのラウンチを予定しており、チームはあくまでプライベーターとしてエントリー。ゆくゆくは、スーパーツーリング以来、アルファロメオの公式なワークス支援を得てファクトリーチームとして活動することを狙っている。


「もちろん、チームはインディペンデントのエントリーになるけど、UKディーラーの支援が得られている。僕らがBTCCでどんなことができるかを証明し、願わくばアルファロメオがメーカーチームとしての復帰を検討するぐらいの誘惑ができれば最高だね」

2015年までレギュラー参戦していたサイモン・ベルヒャーもシリーズ復帰の予定だ


AUTOSPORT web

「モータースポーツ」をもっと詳しく

「モータースポーツ」のニュース

「モータースポーツ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ