ビニャーレス、第13戦アラゴンGPからアプリリアで参戦。サバドーリはテストライダーに/MotoGP

2021年9月1日(水)22時1分 AUTOSPORT web

 9月1日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているアプリリア・レーシングは、9月10〜12日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催される第13戦アラゴンGP以降、マーベリック・ビニャーレスをレギュラー参戦させると発表した。また、ロレンツォ・サバドーリはテストライダーに戻り何戦かにワイルドカード参戦するという。


 アプリリアは、2015年からグレシーニ・レーシングとともに『アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ』としてMotoGPクラスに参戦している。今季は、アレイシ・エスパルガロとサバドーリを擁して1チーム2台のアプリリアRS-GPを走らせている。

2021MotoGP:アプリリアに加入したマーベリック・ビニャーレス


 2022年からは、アプリリア単独となりファクトリー体制で参戦するが、ライダーは継続参戦するアレイシ・エスパルガロとビニャーレスを起用する。


 ビニャーレスは第10戦スティリアGPの決勝の終盤に何度もレブリミットまでエンジンを回すなど危険なマシン操作を行い、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPはビニャーレスを第11戦オーストリアGPのエントリーから取り下げた。

マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2021MotoGP第10戦スティリアGP


 また、8月16日にはアプリリア・レーシングが、マーベリック・ビニャーレスとの間で2022年の参戦に関して、更新のオプションを含む1年契約に合意した。一連の出来事を受けて、8月20日にヤマハはビニャーレスと慎重に検討した結果、即時に契約を終了することで合意に至った。


 そんななか、早速ビニャーレスが8月31日〜9月1日の2日間、サンマリノのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでアプリリアのプライベートテストに参加している。


 初めてのテストで、マシンを問題なく走らせることができたことから、第13戦アラゴンGP以降はサバドーリに代わりビニャーレスがレギュラー参戦することとなった。


 また、サバドーリはワイルドカード参戦で何戦かに出場し、2022年を含む今シーズンの残りはテストライダーを務めることとなる。

アプリリアRS-GPを初めて走らせたマーベリック・ビニャーレス


■マッシモ・リボラ(アプリリア・レーシング 最高経営責任者)
「3人のライダーの貢献度を最大限に高めることを目的とした、今シーズンと2022年の計画を発表できることを非常に誇りに思う。今回、契約更新済みのアレイシに加えて、マーベリックのような才能あるライダーをアプリリア・レーシング・チームに迎え入れることができて光栄だ」


「彼は、チームやマシンとのフィーリングをすぐに発揮してくれたので、早くもアラゴンGPでベストを尽くすことができると確信している」


「同時に、ロレンツォが2022年のテストライダーを務めることも決定した。これは、彼が新型RS-GPの開発に費やした多大な努力に報いるための基本的な立場であり、(怪我をした)彼が100%の体調に戻り次第、我々が決定するワイルドカードを利用して、2021年のシーズンを終えることになる」

アプリリアRS-GPを初めて走らせたマーベリック・ビニャーレス


■ロマーノ・アルベシアーノ(アプリリア・レーシング テクニカルディレクター)
「アラゴンのコースでマーベリックを走らせる決定は、ミサノでのテストのダイレクトな結果からだ。これまで直列エンジンのバイクでキャリアを積んできたマーベリックが、我々のV4エンジンですぐに良いフィーリングを得られるとは限らなかった」


「だからこそ、このコースでのテストは、歴史的に見ても我々のバイクにとっては簡単なものではなかったが、重要な評価の場となった。その結果、マーベリックはすぐにポジティブな反応を示し、RS-GPだけでなく、チームや我々の仕事のやり方にも好感を持ってくれたことに満足している」


「彼とアレイシの才能、そしてロレンツォの今シーズンの経験が、我々のMotoGPプロジェクトの将来を楽観的なものにしている」

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