ハースF1代表「シートが欲しい人は連絡を!」2021年ドライバー計画はまだ白紙と発言

2020年9月2日(水)13時4分 AUTOSPORT web

 ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、2021年にケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンの両名を、新たなラインアップと完全に入れ替える可能性を否定しておらず、来年のドライバーがどういう顔ぶれになるかについて「どのようなことも起こり得る」と発言した。


 2017年以来、ハースはマグヌッセンとグロージャンのペアを起用してきた。ふたりが好結果を達成することが期待されてきたものの、チーム自体のパフォーマンス、ドライバーの同士討ち、個々のミスなどによって、ハースは思うような成績を挙げられずにいる。


 2021年のドライバーラインアップについて検討するにあたり、ハースはF1復帰を目指しているニコ・ヒュルケンベルグに関心を抱いているものとみられる。しかし一方で、フェラーリからパワーユニット(PU/エンジン)供給を受けている関係で、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーの育成の場を提供する可能性もある。


 さらに、レーシングポイントが2021年に向けてセバスチャン・ベッテルを獲得する場合、セルジオ・ペレスが同チームを離脱することになるため、その際にはペレスもハースの候補者リストに加わることになるだろう。


「我々はすべてのことに目を向けている」とシュタイナーは第7戦ベルギーGP直前の木曜にスパ・フランコルシャンにおいて語った。


「すべてのドライバーを検討しているが、まだ決断は下していない」


「曖昧な言い方でごまかそうとしているわけではない。コンコルド協定を締結したばかりで、まだジーン(・ハース/チームオーナー)とドライバーについての話をしていないのだ」


「私はドライバーについて彼の意見を聞きたいと思っている。近々その機会を持つことができるだろう。彼がレースの現場を訪れることが可能になったら、すぐにそのことについて話し合うつもりだ」


「今の時点ではあらゆることが検討対象になっている。今のドライバーたちを残す可能性もあれば、ルーキーをふたり入れる可能性もある。だからシートが欲しければ申し出てほしい! 現時点ではあらゆる可能性がある」


 マグヌッセンとグロージャンはふたりともチームに残留することを希望しているが、どちらもまだ2021年の計画についてシュタイナーと話し合いをしていない。

2020年F1第7戦ベルギーGP ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセン(ハース)

「最近は3連戦が続いて忙しかったし、これからも3連戦が控えている」とマグヌッセンは語った。


「チームの将来を一番に考えるべき時に、ドライバーと話を始める正当な理由はない。これからある時点で話し合いが始まると予想しているけれど、この件に関しては様子を見ることになるだろう」


 グロージャンもマグヌッセンの見解に同意した。


「グリッド上にはそれほど多くのシートが残っているわけではない。ハースがF1に留まるというのは素晴らしいニュースだ。それによってチャンスが拡大するのは明らかだ」とグロージャンは言う。


「いずれ話し合いが始まると思う。100パーセント正直に言えば、トリプルヘッダーが連続していることもあり、今の僕たちはレースに集中して、できる限り最高の結果を出そうとしている」

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