榎戸育寛、最終ラップで首位を奪取し2連勝。ルーキーの荒川晃大は初表彰台/2023全日本ロード第6戦オートポリス ST1000レース1

2023年9月2日(土)17時32分 AUTOSPORT web

 9月2日、2023年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦スーパーバイクレース in 九州のST1000クラス レース1が大分県のオートポリスで行われ、榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が優勝を飾った。2位は荒川晃大(MOTOBUM HONDA)、3位は國峰啄磨(TOHO Racing)となっている。


 今大会は、ST1000クラスにとっては2023年シーズンで唯一の2レース制となるため、土曜日は午前中に予選、午後にレース1と慌ただしい一日となった。午後のレースは曇天の中でスタートし、レースをリードしたのは荒川だった。


 2番手には榎戸、そして渡辺一馬(Astemo HondaDream SI Racing)、前田恵助(Team GYTR)、國峰と続く。オープニングラップを制した荒川の背後に榎戸がつけてトップ争いを挑む。後方では渡辺と國峰が集団から抜け出して一騎打ちの表彰台争いを開始し、その後ろでは前田を先頭とした8台ほどの5位争いのグループが形成される。


 2周目に、じわじわとギャップを詰める榎戸がトップに浮上する。4周目に荒川が首位奪回するも、さらに翌周には榎戸がトップに再浮上し、激戦が繰り広げられていく。その間に渡辺と國峰がトップを走る2台に追いつき、4台でのトップ争いに移行する。


 レース中盤には、渡辺のペースが上がらず、榎戸と荒川の一騎打ちに戻る。その後方では、國峰は渡辺をかわして3番手に浮上すると、渡辺を置き去りにして前の2台を追いかけ始める。


 残り2周になると、荒川が榎戸の前に出てラストスパートをかけるが、榎戸も必死に追いかける。ラストラップの1コーナーで榎戸が前に出るが少し膨らんだところで荒川がまたも先頭に躍り出る。


 しかし、榎戸も再び荒川の隙をついて前に出ると、そのまま先頭を守りきってトップでチェッカーを受け、第3戦SUGOに続く2連勝を挙げた。ST1000のルーキー荒川は度々トップに立つも、惜しくも2位となった。後半は単独走行となってしまった國峰は、3位でゴールした。

榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)/2023全日本ロード第6戦オートポリス ST1000 レース1


 4位には渡辺一馬(Astemo HondaDream SI Racing)、5位と6位にはJAPAN POST HondaDream TPの高橋巧と高橋裕紀が入り、上位6台はホンダ勢が占める結果となった。


■榎戸育寛/SDG Motor Sports RT HARC-PRO.(レース1:優勝)
「まず優勝できたことがうれしいです。荒川選手が終始速くて、特に1周目は速かったですが、そんな中で優勝することができて本当によかったです。何とかマシンをコントロールし、我慢しながらのレースとなりました。スタート前は12周って短いなぁと思っていたけど、そんな状態だったのですごく長く感じました」


■荒川晃大/MOTOBUM HONDA(レース1:2位)
「序盤から榎戸選手が前に出てきて、強い走りをしていました。それに食らいついて前に行こうと思ったのですが、最後は抑えつけられ、自分の弱さが出てしまいました。ST1000では自分の経験したことのないアベレージタイムでの領域だったので、自分との戦いでもありました」


■國峰啄磨/TOHO Racing(レース1:3位)
「最初、僕の前に渡辺一馬選手がいて、このまま4台で最後までいくかなと思っていました。しかし途中で一馬選手のペースが落ち、抜くのに2周くらいかかって、その間に前の2台と離れてしまいました。今回は事前テストから流れがよくなかったのですが、今日からよくなりました。今日はアベレージをよくする練習だったと捉えて、明日はトップに立てるように頑張ります」

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