ファーガソンがハットトリック！　ブライトンがニューカッスル撃破、三笘薫は3点目をお膳立て

　プレミアリーグ第4節が9月2日に行われ、ブライトンとニューカッスルが対戦した。

　ブライトンは開幕2連勝、双方ともに4ゴールを挙げるなど絶好のスタートを切ったが、前節はウェストハムを相手にホームで1−3と敗北を喫した。仕切り直しとなるホーム2連戦の2戦目では、昨季4位でシーズンを終えたニューカッスルと激突。ニューカッスルは開幕戦でアストン・ヴィラを5−1で粉砕したものの、第2節では“王者”マンチェスター・シティに0−1で屈し、前節は終盤にダルウィン・ヌニェスに2ゴールを許してリヴァプールに1−2と逆転負けを喫していた。連敗を脱出するためにも、負けられない一戦となる。

　ブライトンは前節からスターティングメンバー3名を変更。ヤン・ポール・ファン・ヘッケとジョアン・ペドロが開幕戦以来となるスタメンに入り、ヨエル・フェルトマンは今季初先発を果たした。三笘薫は4試合連続で先発に名を連ねている。一方、ニューカッスルは前節から1名を入れ替え。マット・ターゲットが今季スタメンを飾り、サンドロ・トナーリ、ブルーノ・ギマランイス、アンソニー・ゴードンらが連続して先発に並んだ。

　試合は立ち上がりから激しい展開となり、両チームともに見せ場を作る。時間の経過とともにホームチームが流れを引き寄せると、16分と19分には左サイドからカットインした三笘がフィニッシュまで持ち込んだが、シュートはキーラン・トリッピアーにブロックされた。

　均衡が破れたのは27分、相手GKニック・ポープまで三笘が寄せていくと、蹴り出したボールをペルビス・エストゥピニャンが拾う。寄せてきた相手をかわしたエストゥピニャンがボックス左に侵入し、左へ渡すと、待っていた三笘が左足フィニッシュ。ここはGKポープに弾き出されたが、クリアボールが小さくなったところにビリー・ギルモアが反応。強烈なミドルシュートをGKポープがファンブルすると、こぼれ球をエヴァン・ファーガソンが押し込んだ。ファーガソンの開幕戦以来となるゴールでブライトンが先制。1点をリードしてハーフタイムに突入した。

　後半に入ると、ブライトンが再びゴールを脅かす。65分、最終ラインからルイス・ダンクがパスを繋ぐと、中央で待っていたギルモアが縦パスを送る。ボールを引き出したファーガソンはペナルティエリア手前で前を向くと、右足で狙い澄ました一撃をゴール右下に沈めた。ファーガソンのこの日2点目でブライトンが大きな追加点を記録している。

　2点ビハインドとなったニューカッスルだったが、直後にチャンスを作り出す。67分、敵陣中央でアレクサンデル・イサクが粘ると、ルーズボールを拾ったエリオット・アンダーソンが左に預ける。カラム・ウィルソンからリターンパスを受けてマイナスへグラウンダーのボールを送ると、遅れて走り込んできたゴードンが右足で合わせたが、シュートは枠を外れた。

　難を逃れたブライトンは70分、左から内側に絞ってギルモアからのパスを受けた三笘がドリブルをスタート。相手を引き寄せて横へ繋ぐと、ペナルティエリア手前右寄りの位置でボールを持ったファーガソンが左足を振り抜き、シュートはディフレクションしてゴールに吸い込まれる。ファーガソンがプレミアリーグで自身初のハットトリックを達成し、ブライトンが勝利を決定付けた。

　ニューカッスルは後半アディショナルタイムにシーン・ロングスタッフが浮き球のロングパスを供給すると、背後のスペースへ飛び出したカラム・ウィルソンが相手をかわしてシュートを沈めたものの、反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎えた。

　18歳のストライカーが大仕事をやり遂げ、ブライトンがホームで2試合ぶりの白星を飾った。一方、ニューカッスルはこれで3連敗。昨季は3敗目を喫したのが第26節だったものの、今季は苦しいスタートを切っている。3連敗となると一昨シーズンの第29節から第31節まで遡ることとなり、約1年半ぶりの出来事となった。

　この後、プレミアリーグは各国代表戦の開催に伴う中断期間に突入。次節、ブライトンは16日に敵地でマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。一方、ニューカッスルは17日にブレントフォードをホームに迎える。

【スコア】
ブライトン　3−1　ニューカッスル

【得点者】
1−0　27分　エヴァン・ファーガソン（ブライトン）
2−0　65分　エヴァン・ファーガソン（ブライトン）
3−0　70分　エヴァン・ファーガソン（ブライトン）
3−1　90＋2分　カラム・ウィルソン（ニューカッスル）