NASCAR:トヨタ陣営の一角、2017年王者擁するファニチャー・ロウが資金難で活動終了へ

2018年9月5日(水)10時51分 AUTOSPORT web

 2017年のモンスターエナジーNASCARカップ王者であるマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)擁するファニチャー・ロウ・レーシングは「競争力を維持するのに充分な資金を確保できない」として、2018年限りでカップシリーズでの活動を終了するとアナウンスした。


 2005年からNASCARエクスフィニティとカップシリーズへ参戦を開始したファニチャー・ロウ・レーシングは、これまでに通算18勝を挙げているほか、15回のポールポジション獲得、70回のトップ5入り、126回のトップ10入りを果たすなど、強豪チームのひとつとして活動している。

2017年、トヨタにシリーズチャンピオンをもたらしたマーティン・トゥルーエクスJr.


 2014年にチームへ加入したトゥルーエクスJr.は2017年にシリーズ8勝を挙げてシリーズチャンピオンを獲得。2018年も第25戦までを終えた時点で4勝を挙げており、シリーズ連覇に望みをかけている。


 また、もう一台のトヨタ・カムリをドライブしているルーキーのエリック・ジョーンズも第20戦デイトナで自身初優勝を遂げている。


 そんな強豪のファニチャー・ロウ・レーシングはメインスポンサーであるエナジードリンクの『ファイブアワー・エナジー(5-hour ENERGY)』が2018年限りでチームから離脱すると発表して以降、資金確保に奔走していたが、新たなメインスポンサーは獲得できず。結果的に活動を終了する決断に至った。


 今回の決定について、チームオーナーのバーニー・ビッサーは「誰も得しない結果となってしまった」との声明を発表している。


「どこかから借金をして競争力を維持することも可能だったが、そうはしたくなかった。今回の決定が、どれだけ多くの人々、才能ある人材に影響を与えるか分かっているからこそ、本当に辛い決断だった」


「ファイブアワー・エナジーの代わりとなるスポンサーを必死に探したが、ジョー・ギブス・レーシングとのアライアンス関係によるコストは上昇する一方で、目立った成果も出せなかった」


「このタイミングで決定を下したのは、我々の従業員が来年に向けた職探しができるようにだ。ファニチャー・ロウ・レーシングで戦ったという経歴は、彼らのキャリアに好影響を与えると信じている」


 またトゥルーエクスJr.も「今回の決定には驚かされたが、チームの決断を理解している」とコメントした。


「バーニー・ビッサーをはじめ、ファニチャー・ロウ・レーシングの誰もが、僕がキャリアのどん底にいたときから支えてくれて、彼らとともにシリーズの頂点に登り詰めた」


「今回の決定により、僕たちはすぐに活動を終えるわけじゃない。まだやり残している仕事があるからね。シリーズタイトル防衛に向けて一丸となってシリーズ残りを戦っていくよ」


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