カルソニックZは3リスダウン。スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO サクセスウエイト一覧

2022年9月12日(月)17時14分 AUTOSPORT web

 9月17〜18日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されるスーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』。スーパーGTのチャンピオン争いを語る上で欠かせないのが、シリーズで獲得したポイント数に応じて課せられるサクセスウエイトだが、第6戦SUGOはシーズンで最も重くなるレース。特にGT500クラスは50kgを越えた場合、燃料流量リストリクター径の調整を併用するため分かりづらい部分もあるので、第6戦のサクセスウエイト一覧をご紹介しておこう。


 スーパーGTではひとり勝ちを防ぐため、サクセスウエイトというシステムが採用されている。前身であるJGTC全日本GT選手権のころから形を変えながら存在している仕組みで、獲得したポイント数に応じて重りを積まなければならない。前半戦に大量得点を重ねてしまうと、シーズン中盤戦で苦戦を強いられてしまったりする一方、序盤苦しんだチームも中盤戦以降の巻き返しがあったりと、シーズンを盛り上げるファクターのひとつになっている。


 近年では、GT500ではシリーズのうち第2〜6戦は獲得ポイントに応じて1ポイントあたり2kg、参戦7戦目は1ポイント1kg、参戦8戦目はゼロになる。一方GT300では、第2〜6戦は1ポイントあたり3kg、参戦7戦目は1ポイントあたり1.5kg、参戦8戦目はゼロになるというシステムが採用されている(なおサクセスウエイトは100kgが上限だが、数値上の累計は行われる)。今回の第6戦は、シリーズで最もウエイトが重くなるレースだ。


 GT500クラスでは、積載ウエイト50kgを越えた場合、安全上などの理由により、燃料流量リストリクター径の調整が併用される。実質的にエンジンの出力が下がることになり、径が小さくなればなるほどパワーが下がると考えていいだろう。具体的には下記の数値となる。


サクセスウエイト:0-50kg
車載ウエイト0-50kg/燃料流量リストリクター95.0kg/h


サクセスウエイト:51-67kg
車載ウエイト34-50kg/燃料流量リストリクター92.6kg/h(1リスダウン)


サクセスウエイト:68-84kg
車載ウエイト34-50kg/燃料流量リストリクター90.2kg/h(2リスダウン)


サクセスウエイト:85-100kg
車載ウエイト35-50kg/燃料流量リストリクター88.0kg/h(3リスダウン)


 チームやドライバーなどのコメントでしばしば聞かれるのは、上記の『1〜3リスダウン』や『燃リス調整』という言葉。「今回は2リスダウンなのでストレートが厳しい……」といったコメントがドライバーなどから聞かれることも多い。下記に表で記したので、今回はどのチームが“我慢”のレースとなりそうなのか、事前情報として把握しておくと分かりやすいだろう。逆に、2リスダウン以上で素晴らしいスピードをみせた場合、ドライバーの力やセットアップ、タイヤ等で補っているということだ。なお今回は、第5戦鈴鹿で優勝し、ランキング首位となったカルソニックIMPUL Zが3リスダウンとなっている。


 GT300クラスの場合、1ポイントあたり3kgが課せられるため、今回はかなり重いウエイトを積んでいるチームが多い。GT300は燃料流量リストリクターの調整のようなものはないので、実際の重量に反映されることになるが、これをタイヤやセットアップで補うことができるのもスーパーGTの面白さだ。


 スーパーGT第6戦SUGOを現地、テレビで観戦される方はぜひ参考にしていただければ幸いだ。


2022年スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO
サクセスウエイト(GT500)




















































































































NoTeamSW@SUGO搭載SW燃リス
3NDDP RACING683490.2kg/h(↓2)
8ARTA424295.0kg/h
12TEAM IMPUL893988.0kg/h(↓3)
14TGR TEAM ENEOS ROOKIE604392.6kg/h(↓1)
16TEAM Red Bull MUGEN111195.0kg/h
17Astemo REAL RACING683490.2kg/h(↓2)
19TGR TEAM WedsSport BANDOH353595.0kg/h
23NISMO444495.0kg/h
24KONDO RACING373795.0kg/h
36TGR TEAM au TOM’S474795.0kg/h
37TGR TEAM KeePer TOM’S683490.2kg/h(↓2)
38TGR TEAM ZENT CERUMO161695.0kg/h
39TGR TEAM SARD543792.6kg/h(↓1)
64Modulo Nakajima Racing0095.0kg/h
100TEAM KUNIMITSU464695.0kg/h


※『SW@SUGO』は第6戦SUGOでの数値上の累計重量。『搭載SW』は実際の搭載サクセスウエイト。
(↓1):1リスダウン (↓2):2リスダウン (↓3):3リスダウン


2022年スーパーGT第6戦スポーツランドSUGO
サクセスウエイト(GT300)





















































































































































NoTeamSW@SUGO
2muta Racing INGING14
4GOODSMILE RACING & TeamUKYO72
5TEAM MACH45
6Team LeMan36
7BMW Team Studie x CSL63
9PACIFIC CARGUY Racing24
10GAINER93
11GAINER60
18TEAM UPGARAGE78
20SHADE RACING12
22R’Qs MOTOR SPORTS0
25HOPPY team TSUCHIYA0
30apr42
31apr0
34BUSOU Drago CORSE38
48NILZZ Racing0
50Arnage Racing12
52埼玉トヨペット Green Brave51
55ARTA3
56KONDO RACING100(114)
60LM corsa33
61R&D SPORT89
65K2 R&D LEON RACING51
87JLOC24
88JLOC33
96K-tunes Racing38
244Max Racing0
360TOMEI SPORTS5


2022スーパーGT第5戦鈴鹿 GT500クラスを制したベルトラン・バゲット/星野一義監督/平峰一貴(カルソニック IMPUL Z)

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