スーパーGT、第6戦SUGOからパドック内の防犯体制を強化。これまで盗難や器物損壊が複数発生

2023年9月13日(水)13時52分 AUTOSPORT web

 9月13日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、公式ホームページ(https://supergt.net)の中で、9月16〜17日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される第6戦『SUGO GT 300km RACE』から、パドック内で防犯体制を強化すると発表した。


 スーパーGTのみならず、国内で開催されているモータースポーツでは、通常販売された場合パドックパス所持者、もしくはパドックフリーの場合など含め、ファンがピット裏のパドックに入場することができる。ファンにとってはチームの雰囲気をより近くで感じられるほか、ドライバーや関係者、レースクイーンと交流することができる大切な場だ。2020年のコロナ禍以降は立ち入りが禁じられる時期もあったが、2023年はほぼ通常に戻った。


 ただGTアソシエイションによれば、「これまでの大会期間中、パドック内において盗難や器物損壊が複数発生」しているという。これはスーパーGTに限った話でもないが、スタッフのかばんやレースクイーンの所持品が盗難されたり、最近ではあるトップチームで実際にレースで使用される重要なパーツの損壊があり、警察が介入する事態にもなったという情報も編集部には入っている。もちろん盗難は関係者側だけでなく、パドックで過ごすファンに対しても起こりうる話だ。


 そのためGTアソシエイションでは、第6戦SUGOから「会場内での皆さまの安全を守るため『警備体制の増強』『監視カメラの設置』等を実施して参ります」という。「お客さまおよび関係各位におかれましては、ご自身の所持品管理を徹底していただくとともに、場内で不審者や不審物を発見された際は速やかにお近くの警備員やサーキットスタッフにお知らせください」と告知した。


 さらにスーパーGTとして「今後も盗難や器物損壊等の被害が頻発する場合、パドックの入場規制を検討しなくてはなりません」とした。コロナ禍のなかファンにとっても熱望されていたパドック解放がようやく実現したなか、ごく一部の心ない人物のために交流の場が制限されてしまうのは悲しむべきことだ。


 GTアソシエイションとSUGOは「スーパーGTの熱を間近に感じていただけるパドック入場を今後も可能な限り継続させていただきたく、お客さまおよび関係各位におかれましては、この度の防犯体制強化へのご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます」とした。


 また「不審者や不審物を発見されましてもご自身で直接ご対応されることはくれぐれもお控えくださいますようお願い申し上げます」とのこと。安心して楽しむことができていた日本のサーキットの魅力が、これからも続くことを願ってやまない。

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