羽生結弦関連書籍がスポーツ本の上位独占 出版関係者が悲鳴「勝負にならない」

2022年9月18日(日)17時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 羽生結弦関連書籍、いわゆる「羽生本」の売れ行きが絶好調です。

 アマゾン売れ筋ランキングの「スポーツノンフィクション」部門では、9月15日21時現在、下記のようにランクインしています。

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1位 羽生結弦語録Ⅱ(ぴあ)

3位 TVガイド特別編集 KISS&CRY Vol.46 羽生結弦 ShareHearts号 限定表紙版(東京ニュース通信社)

4位 『羽生結弦 飛躍の原動力』プレミアム保存版 (AERA特別編集・朝日新聞出版)

5位 フィギュアスケートLife Extra「Life on Ice 羽生結弦」【限定表紙版】(扶桑社ムック)

6位 KISS&CRY特別編集 羽生結弦POSTCARD BOOK Dawn‐BACKYARD‐(東京ニュース通信社)

7位 TVガイド特別編集KISS&CRY Vol.46 羽生結弦 ShareHearts号 (TOKYO NEWS MOOK・東京ニュース通信社)

8位 KISS&CRY特別編集 羽生結弦POSTCARD BOOK Moonlight‐EXHIBITION‐ムック(東京ニュース通信社)

9位 【羽生結弦 スペシャルレポート&独占インタビュー】フィギュアスケート日本代表2022ファンブック(特別付録:2022/2023シーズン観戦カレンダー)(山と渓谷社)

 つまり、ベスト10のうち、8冊を「羽生本」が占める異常事態になっているのです。

 出版関係者がため息交じりに言います。

 「大谷翔平も野村克也も、羽生とは勝負にならないのが現状です。本はアマゾンの各ジャンルで一度でも1位になれば、『アマゾンランキング1位獲得』を新聞広告や書店でのPOPに打つことが出来るんです。この世界には『売れる本とは、売れる本である』という格言もある。まずは売れる本になれば、自然と『いい流れ』ができるんです。しかし、野球もサッカーも格闘技も、今出したところで羽生本にはかなわない。商売上がったりですよ(苦笑)」

 しかし、別のメディア関係者はこう証言するのです。

 「活字離れが進み、出版社も書店も売り上げが下がっている。このご時世に、羽生ファンは本を買ってくれて、そのクオリティーについてしっかりと批評してくれる。やっつけ作業は許されないわけです。編集者はエゴサーチしたり、アマゾンのレビューなどをチェックして、自社の本がどう読まれているかを詳細にチェックしています。売れるのはそこにニーズがあるから。むしろ出版界にかけては、ありがたい存在と言えるでしょう」

 他社の編集者が寡占状態を嘆く前にやるべきこととは、知恵を絞って「羽生本」より売れるスポーツノンフィクションを世に出すのみ。しかし、そのハードルは現状、なかなか越えることは難しそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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