「得点していいスタートを切った」　デル・ピエロから鎌田大地にエール「自分らしいプレーを」

　株式会社セガが配信するスポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう！ロード・トゥ・ワールド』（サカつくRTW）のスペシャルイベントが18日に行われ、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロさんがスペシャルゲストとして登場。元日本代表の中澤佑二さんやユーザーと交流した。イベント後、デル・ピエロさんと中澤さんに短い時間ではあるが、お話を聞いた。

　イベント中は「チャリティマッチで頭上ギリギリできれいにパスを通されたんですよ！」とデル・ピエロ氏の技術の高さが印象的だと冗談を交えながら話していた中澤氏だが、選手としてのイメージを改めて尋ねると、「岡田（武史）さんの監督時代なんですけど、当時の横浜F・マリノスは走ることを嫌がる選手がたくさんいたんですけど、デル・ピエロさんの走っている姿をミーティングで見せられて、『世界的スーパースターが100メートル走ってるんだぞ。なぜレベルの低いお前らが走らないんだ。スーパースターでさえ走ってるんだから、お前ら走れ』と言われて。走らなかった選手たちが走るようになって。その時にマリノスが優勝できたので、すごく印象的でした」と振り返り。

　すると話を聞いていたデル・ピエロさんも、「じゃあ、私も一緒に皆さんと一緒にリーグで優勝したことと同じ扱いだね。私を見て皆さん走って優勝したんだから」と笑顔で相槌を打ってくれた。

　希代のファンタジスタであるデル・ピエロさん。現在コーチングライセンスを取得中とのことだが、セリエAの試合もかなりチェックしているようで、今シーズンからラツィオに加入した日本代表MF鎌田大地について話を振ると、「非常に良いスタートを切ったね。いいチームに入ったし、彼のスタートはすごく良かった。新しいリーグ、新しいチームに来たので、馴染むことはすごく難しいと思うが、今のところはうまくやっていると思う。このまま継続して今のようにやっていったらいいと思うよ」と、プレーはチェック済みとのことだ。

　現役時代はもちろん何度もラツィオと対戦したデル・ピエロさん。独特のカルチャーを持つクラブでもあるが、セリエAでの成功のアドバイスがあればと聞くと、「特にこれがアドバイスというほどのものは言えないけど」と前置きした上で、「今は彼のやりたいことを自由にやってみるのがいい。もうゴールも決めているけど、そういったところを監督にアピールできればいいね。イタリアは外国籍選手が多くプレーしているけど、入ってきた国外の選手に対しては、どういうプレーするのか、どういった人物なのかを、みんなが非常に興味を持って注目をする。だから『自分らしいプレー』、『自分らしく』を心掛けておくと、その特長を監督がキャッチしてくれると思う。マウリツィオ・サッリ監督は、チームをうまく機能させることに長けた監督だけど、同時にチームにものすごく要求をする監督だね。確かにラツィオは、ローマという街にあるクラブだし、独特といえば独特なチームだと思う。フォワードにしろ中盤にしろ、すごく優秀な選手たちが揃っているし、ボールポゼッション率がすごく高いチームだから、自分らしいプレーをしている中で、ボールに触る機会がたくさんあると思う。そこで結果を出していくことが大切。今のイタリアサッカーは見せ場があるというか、見ていて面白いサッカーを展開しているから、いいプレーをすると目立って注目を集めることができるから、自分らしくプレーしてほしい」とエールを送ってくれている。