豪州SC:耐久カップ初戦はフォードに軍配。モンスターエナジー・ファルコンが勝利

2017年9月20日(水)15時23分 AUTOSPORT web

 VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの第10戦であり、今季最初の“エンデューロ・カップ”開幕戦として開催されたサンダウン500で、プロドライブ・レーシング・オーストラリアの運営するモンスターエナジー・レーシングのフォード・ファルコンFG-X、6号車が今季初勝利を飾った。


 9月16〜17日に開催されたこの耐久カップ初戦に向け、プロドライブ・レーシング・オーストラリアはキャメロン・ウォーターズのパートナーに、スーパーフォーミュラでテスト経験もある若手ニュージーランド人、リッチー・スタナウェイを起用。


 その耐久カップ登録ドライバーのみで争われる予選1で、同じフォード勢である強豪チーム、DJRペンスキーに肉薄する3番手のタイムを記録したスタナウェイに続き、レギュラードライバーの挑む予選2でウォーターズが今季初ポールを獲得。


 絶好のポジションから挑んだ決勝レースだったが、スタートでは早々にアクシデントが発生。

スタートではモンスターエナジー・レーシング、8号車がポールポジションから盤石のスタートを見せる

 ルーカス・ダンブレル・モータースポーツのタズ・ダグラスが、オープニングラップからパンクに見舞われウォールにクラッシュ。これによりタイヤバリアの修復が必要となったため、レースはいきなりの赤旗中断となる。
しかし1周目からのパンクで、タズ・ダグラスが予選と同じウォールにクラッシュ

 この修復作業に時間を要したため、レースは161周から125周に短縮されてリスタート。
予選1ではジョナサン・ウェブにヒットされたトッド・ヘイゼルウッドのマシンが宙を舞う大クラッシュ

予選の混乱を尻目に、3番手、トップタイムを記録したリッチー・スタナウェイ(右)とキャメロン・ウォーターズ


 序盤戦から昨季王者のトリプルエイト・レースエンジニアリングのジェイミー・ウィンカップ/ポール・ダンブレル組に再三のアタックを仕掛けられるも、防戦に徹してリードを維持したウォーターズ/スタナウェイ組は、レッドブル・ホールデンがパンクで後退すると、今度はチャンピオンシップリーダー、スコット・マクローリン/アレクサンダー・プレマ組のDJRペンスキー、フォード・ファルコンと緊迫した攻防を展開。


 常に背後からのプレッシャーにさらされ続ける中、相手マシンとの距離をマネジメントしてわずか0.67秒差でトップチェッカー。エンデューロ・カップ開幕戦で価値ある勝利をマークした。

序盤は首位を伺ったジェイミー・ウィンカップ組は6位

 トリプルエイトのもう一台、レッドブル・レーシング・オーストラリアのシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)/マシュー・キャンベル組のホールデン・コモドアVFは、16番グリッドからのスタートにもかかわらず、一時3番手を走行するジャンプアップを見せるも、レース終盤の107周目に無念のパンクを喫し、16位までドロップ。


 最終的に3位表彰台に上がったのは、勝者プロドライブ・レーシングのサテライトチームとなるチャズ・モスタート/スティーブ・オーウェン組の55号車となり、これで表彰台はフォード・ファルコンFG-X勢が独占することとなった。


 シリーズタイトル争いを見ると、2位表彰台に上がったマクローリンがポイントリードを84にまで拡大。初の王座に向け着々と足固めに入っている。


 VASCの次戦となる10月7〜8日開催の第11戦は、同じくエンデューロ・カップのステータスとなる長距離戦、かつシリーズを代表する祭典として知られる伝統のラウンド、バサースト1000が控えている。

パンクに泣いたSVGは「僕のタイトル争いは、事実上終わった」

2位に入ったスコット・マクローリンは、選手権に加え耐久カップでも好位置につけた

レトロ・ラウンドとなった今戦は26台中22台がオールド・カラーリングを採用も、勝者はレギュラーカラーのマシンとなった


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