【高校野球】名取北 左腕・太田勘太郎主将から完封リレーで仙台城南を返り討ち…宮城県秋季大会

2024年9月20日(金)7時0分 スポーツ報知

勝利の瞬間、ガッツポーズしながら力強く叫ぶ名取北・太田主将(カメラ・有吉 広紀)

写真を拡大

◆高校野球◇宮城県秋季大会 ▽1回戦 名取北2−0仙台城南(19日・利府町中央公園ほか)

 県大会が開幕して1回戦5試合が行われた。名取北は先発左腕の太田勘太郎主将(2年)が一度右翼へ下がるも8回に再登板し、計7回を投げて4安打無失点の好投。南部地区予選で倒した仙台城南を2—0で返り討ちにした。

 雪辱に燃える相手を返り討ちにして、名取北が2年連続の初戦突破だ。最後の打者を三ゴロに打ち取ると、太田主将は左手を握りしめて力強くガッツポーズ。「どんどんストライクを取りにいけて、ピンチでもいつも通り強気の投球ができた」と胸を張った。打線は4回に先制すると、6回2死からは4番・目黒弦太郎投手(2年)のランニング本塁打で追加点を挙げた。

 “先発&抑え”と一人二役で大活躍だ。6回途中にマウンドから右翼に回ったが、8回1死満塁で再登板。後続を抑えてピンチを切り抜け、計7回を4安打無失点だ。左腕が遅れて出てくる変則的な投球フォームで、球は速くないがチェンジアップを効果的に使用。「きれいな投げ方をしようとしたこともあったけど、抑えやすい球を投げようとしたらこうなった。(仲間から)タイミングも取りにくいし直球がシュート回転するから打席に立ちたくない、と言われます」と“武器”に変えている。

 エースで主将とダブルで重責を担うが、佐藤純二監督は「どんなときでも、いつも変わらず一生懸命にやる。今のチームに必要」と説明した。仙台城南は今月7日、南部地区予選準決勝でタイブレークの末に7—6で破った相手。この一戦で9回を投げた太田は、試合中に右足内転筋を負傷。治療と調整に専念し、実戦はぶっつけ本番も好投を見せた。太田は「いい球をどんどん投げていけば自分の思い描いている投球ができる」と闘志十分。石巻工との2回戦(21日)も独特の投げ方で凡打の山を築く。(有吉 広紀)

****

 聖和学園は仙台高専名取に8−3。重苦しい雰囲気を村上大晟右翼手(2年)の一振りが吹き飛ばした。2回に2点を先制されて迎えた3回、同点に追いつきなお2死二、三塁のチャンス。「やるしかないと思っていた」と内角低めの変化球に合わせ、右中間を破る勝ち越しの2点適時二塁打だ。チームはその後確実に加点し、8—3で勝利した。

 今夏の甲子園はアルプス席から先輩たちのプレーを見つめ、「歓声がすごくて、自分もあの中でプレーしたいと思いました」。直近の練習試合では下位を打つことが多かったがこの日は5番に座り、3打数2安打2打点と結果を残した。一戦ずつ強くなり、夏春連続の甲子園出場へ向かっていく。

スポーツ報知

「主将」をもっと詳しく

「主将」のニュース

「主将」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ