アルゼンチン女子代表監督、なでしこジャパンに敬意「日本の戦い方が好き」

2023年9月22日(金)14時56分 サッカーキング

アルゼンチン女子代表のポルタノバ監督(写真は今年8月のもの) [写真]=Getty Images

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 アルゼンチン女子代表を率いるヘルマン・ポルタノバ監督が、なでしこジャパン(日本女子代表)戦の前日会見に臨んだ。

 9月23日に福岡/北九州スタジアムにて行われる国際親善試合のために来日したアルゼンチン女子代表は、現在FIFAランキングでは31位。8位のなでしこジャパンとはこれまで5度対戦しており、対戦成績は1分4敗(0得点12失点)と、なでしこジャパンが圧倒的な数字を残している。

 グループステージ敗退に終わったFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023から招集メンバーを大きく入れ替えたポルタノバ監督は、所属チームで重要な試合を控えている選手もいることがその一因になったことを明かしつつ、「アルゼンチン女子代表というのは日本の女子サッカーに比べると数歩後ろを行くチームだと思うが、新しい選手を見ていくということは非常に重要なことだ」と代わりの選手への期待を寄せた。

 続けて、「アルゼンチン代表としては、常にピッチの中で良いプレーをするということを心がけている。ワールドカップで勝利を収めることはできなかったが、私のサッカーに対するイデオロギーは、常に相手チームとは対等に後ろに引かずに戦うということを心がけている」と自身の目指しているプレースタイルを口にした一方で、なでしこジャパン戦は難しい試合になるとの見解も示した。

「いずれにしても明日の試合では日本のヒエラルキーであったり、選手たちのレベルの高さといったところから、アルゼンチンが後ろに引いて戦わざるを得ない時間があるとは思う」

 また、ポルタノバ監督は「私は本当に日本の女子サッカーのファンで、日本のチームと日本のプレーというものが本当に素晴らしいと思っている」と語りながら、先日のW杯で初優勝を果たしたスペイン女子代表とともに、なでしこジャパンを高く評価していることを強調した。

「日本とスペインが、私個人的には世界の中で最も素晴らしい戦い方をする2チームだと思っている。もちろん、他にもスウェーデンやドイツ、ブラジル、イングランドという強豪チームもあるが、個人的には日本の女子サッカーの戦い方が好きだ」

 なお、アルゼンチン女子代表はドイツを経由して20日9時に日本に到着予定だったものの、アゼルバイジャンの軍事行動が影響して、飛行機が引き返す事態となり、急遽フランクフルトで一泊することに。この影響でコペンハーゲンへの移動を経てから、日本に向かうことになり、羽田に到着したのは21日7時55分となった。これにより、北九州への移動も午後となったことから、昨日の練習もキャンセルになるなど、大幅な予定変更を余儀なくされている。

 ポルタノバ監督は「私の人生の中で一番長い旅をすることになってしまった。フライトの本数にして5本、またフランクフルトで宿泊した際には3、4時間しか寝ることができず、可能であれば、今回のこの親善試合を遅らせることはできないかと打診もしたが、テレビでの放映やチケット販売もされていたので明日戦うことになった」とコンディション面では大きな問題を抱えていることを明かしつつ、試合には全力で臨むとの意気込みを示した。

「選手たちの状態というのは理想には程遠いが、私たち自身のために、私たちのチームやアルゼンチンのサッカー、国のためにも、そして日本の皆さんに素晴らしいスペクタクルを見せるために明日はできるだけ力を尽くして戦いたいと思う」

サッカーキング

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