全日本F3選手権第20戦岡山:41年の歴史に幕。宮田莉朋が最後のウイナーに輝く

2019年9月29日(日)13時59分 AUTOSPORT web

 全日本F3選手権第20戦は9月29日、岡山県の岡山国際サーキットで25周の決勝レースが行われ、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)がポール・トゥ・ウインで41年の歴史が続いた全日本F3選手権のラストウイナーに輝いた。2位にサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)、3位には阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が入り、前日の第19戦と同じ顔ぶれが並んだ。


 公式予選のセカンドベストタイムによって決定したスターティンググリッドは、宮田、フェネストラズという1列目。2列目に阪口晴南、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が続いた。真夏に戻ったかのような強い日差しのもと、11時23分に全日本F3最後の決勝レースがスタートした。


 1列目のふたりは、フェネストラズの方が加速は良かったものの、宮田もなんとか牽制しながらトップで1コーナーへと飛び込んでいった。その後方には阪口が続いたが、アーメドは片山義章(YTB by Carlin)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、大津弘樹(ThreeBond F318)にかわされ大きく順位を落としてしまった。


 トップを守った宮田は前日同様にオープニングラップからハイペースで後続を引き離していく。第19戦では3周目に挙動を乱してハーフスピンする場面もあったが、今回はそのような気配もなく、6周目には2.8秒までフェネストラズとの差を築いていた。フェネストラズと阪口との差も同様に広がり、上位3台は単独走行になっていった。


 その後方では、ともに岡山をホームコースとする片山と大湯による激しい4位争いが展開される。チームの地元となる岡山でなんとか表彰台に食い込みたい2台は、テール・トゥ・ノーズの争いを続けていった。バックストレートでは大湯が片山との差をわずかずつ詰めていくものの、決定打がなく順位の逆転がないまま、レースは後半へと入っていった。


 トップの宮田と2番手のフェネストラズのみが1分23秒台のラップタイムを連発し周回を重ねていたが、後半になるとフェネストラズがわずかにペースダウン。1分24秒台にタイムを落としたこともあり、2台の差は残り5周で5秒まで開く。宮田は最後までペースを乱すことなくチェッカーを受け、今季8勝目を飾るとともに、2020年から全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に名称が変わる全日本F3選手権のラストウイナーとなった。


 2位のフェネストラズは、8度の優勝を含めて今シーズンの通算17回目の表彰台。3位には阪口が入り、長年全日本F3選手権のトップチームとして君臨したカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sがワン・スリーフィニッシュとなった。地元ファンの注目が集まる片山と大湯の争いは、片山が大湯を抑えきって4位フィニッシュ。マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON F3)が今季11勝目を挙げてシーズンを締めくくった。


全日本F3選手権第20戦 岡山国際サーキット
決勝レース結果
















































































































































Pos.No.MCDriverCar NameCarLapsGrid
136宮田莉朋カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス251
211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3F314/スピース252
337阪口晴南カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス253
48片山義章YTB by CarlinF315/スピース255
52大湯都史樹TODA FIGHTEXF319/トダ258
612大津弘樹ThreeBond F318F318/スリーボンド東名257
765エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3F312/スピース254
851アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3F315/スピース259
97シャルル・ミレッシYTB by CarlinF317/スピース256
1013三浦愛ThreeBond F314F318/スリーボンド東名2511
1135河野駿佑RS FINE K&N F318F318/HWA2510
1230MDRAGONTEAM DRAGON F3F314/スピース2512
1350M畑享志B-Max Racing with motopark F3F316/スピース2513


全日本F3選手権第20戦岡山 スタート
スタートからリードを築いた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
片山義章(YTB by Carlin)と大湯都史樹(TODA FIGHTEX)のバトル
大津弘樹(ThreeBond F319)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)
全日本F3選手権第20戦を制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
全日本F3選手権第20戦岡山 表彰台
2019年のタイトルを争った宮田とフェネストラズは、表彰台でシャンパンをかけあい健闘をたたえ合った。


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