【柏vs甲府プレビュー】ハモン・ロペスの台頭で左サイドアタックの迫力が増す柏…甲府は直近4試合で6得点と得点力がアップ
2017年9月29日(金)19時3分 サッカーキング
■柏レイソル リーグ戦は9戦負けなし、攻守ともにハイレベルな仕上がり
【プラス材料】
鹿島が勝ち続けているため勝ち点差が埋まらないが、柏もリーグ戦9戦負けなしと、依然として好調をキープしている。前節は武富孝介が2得点、クリスティアーノ、伊東純也が1得点ずつを挙げた。ハモン・ロペスは1アシストを記録し、前線の4人が結果を残したチームはFC東京に4−1で快勝した。無敗を続ける9試合の総得点は17と、夏以降は明らかに得点力が向上。前半戦の柏の攻撃の形といえば伊東と小池龍太のいる右サイドからの比重が高かったが、ハモン・ロペスの活躍もあって左サイドアタックも武器になりつつある。
また、攻撃ばかりに目を奪われがちであるが、ハイプレスによって相手の自由を奪い、たとえ攻め込まれても大谷秀和やGK中村航輔を中心に粘り強い守備で対応できる。攻守両面のバランスが良く、それが結果に反映されている。
【マイナス材料】
甲府との前回対戦は、分厚い守備を攻略しきれずスコアレスドロー。前半戦に柏が記録した連勝が8で止まった試合だった。その甲府の堅守を打ち破れるかが今節の最大のテーマとなるが、仮に攻めあぐねた時には選手交代が鍵を握ることになる。だが、試合の流れをガラリと変えられるD・オリヴェイラと大津祐樹は負傷離脱中。前節FC東京戦のサブメンバーの顔ぶれを見ると、攻撃的な選手は中川寛斗しかいなかった。オリヴェイラや大津のようなジョーカーの不在は、試合が膠着状態に陥った時に大きな影響を及ぼしそうだ。
そして忘れてならないのは、甲府の指揮官はかつて柏を率いた吉田達磨監督である。柏の手の内も、選手個々の特徴も知り尽くされているため、柏にとって組みしづらい相手であることは間違いない。
文:鈴木潤
■ヴァンフォーレ甲府 ドゥドゥとリンスの2トップが得点力不足脱却の原動力
【プラス材料】
甲府は一時の得点力不足からはっきりと脱却した。リーグ戦27試合で18得点というゴール数はなおJ1最少だが、直近の4試合では6得点を記録中。前節は横浜FMから3得点を奪い、7試合ぶりの今季5勝目を記録している。
得点力アップの切り札は、ドゥドゥとリンスの2トップだ。フィゲレンセ時代にもチームメイトだった2人はリンス加入後の短期間に連携を作り、近い距離間の息があったパス交換を見せている。ドゥドゥは横浜FMから2得点を奪い、3点目のPKも獲得。けがからの完全復活を遂げており、甲府のエースとして頼れる存在となった。
最終ラインも新里亮、新井涼平、エデル・リマの3バックはそれぞれがスピード、対人守備の強みを見せ、高いラインでカウンターにつながる守備組織の構築ができている。
【マイナス材料】
甲府にとって最大の問題は16位という成績。“現状維持”ではJ1のカテゴリーを守れないし、今まで以上のスピードで勝ち点を積み上げる必要がある。
最近のネガティブな傾向は終盤、特に終了間際の失点だ。第24節川崎戦(2−2)、前々節鳥栖戦(1−2)は、後半ロスタイムの失点で勝ち点を3→1、1→0と減らしてしまった。第23節広島戦(0−1)、第25節清水戦(0−1)も、70分以降に相手の決勝点を許した。前節も3−2で勝利しているが、後半ロスタイムの失点があった。
セットプレーの“収支決算”も赤字傾向が続いており、第5節札幌戦(2−0)以降FKやCKからの得点が生まれていない。チームとして練習時間を増やすなどの手は打っているが、そこが形にならないと更なる得点力の向上は難しいだろう。
文:大島和人
【プラス材料】
鹿島が勝ち続けているため勝ち点差が埋まらないが、柏もリーグ戦9戦負けなしと、依然として好調をキープしている。前節は武富孝介が2得点、クリスティアーノ、伊東純也が1得点ずつを挙げた。ハモン・ロペスは1アシストを記録し、前線の4人が結果を残したチームはFC東京に4−1で快勝した。無敗を続ける9試合の総得点は17と、夏以降は明らかに得点力が向上。前半戦の柏の攻撃の形といえば伊東と小池龍太のいる右サイドからの比重が高かったが、ハモン・ロペスの活躍もあって左サイドアタックも武器になりつつある。
また、攻撃ばかりに目を奪われがちであるが、ハイプレスによって相手の自由を奪い、たとえ攻め込まれても大谷秀和やGK中村航輔を中心に粘り強い守備で対応できる。攻守両面のバランスが良く、それが結果に反映されている。
【マイナス材料】
甲府との前回対戦は、分厚い守備を攻略しきれずスコアレスドロー。前半戦に柏が記録した連勝が8で止まった試合だった。その甲府の堅守を打ち破れるかが今節の最大のテーマとなるが、仮に攻めあぐねた時には選手交代が鍵を握ることになる。だが、試合の流れをガラリと変えられるD・オリヴェイラと大津祐樹は負傷離脱中。前節FC東京戦のサブメンバーの顔ぶれを見ると、攻撃的な選手は中川寛斗しかいなかった。オリヴェイラや大津のようなジョーカーの不在は、試合が膠着状態に陥った時に大きな影響を及ぼしそうだ。
そして忘れてならないのは、甲府の指揮官はかつて柏を率いた吉田達磨監督である。柏の手の内も、選手個々の特徴も知り尽くされているため、柏にとって組みしづらい相手であることは間違いない。
文:鈴木潤
■ヴァンフォーレ甲府 ドゥドゥとリンスの2トップが得点力不足脱却の原動力
【プラス材料】
甲府は一時の得点力不足からはっきりと脱却した。リーグ戦27試合で18得点というゴール数はなおJ1最少だが、直近の4試合では6得点を記録中。前節は横浜FMから3得点を奪い、7試合ぶりの今季5勝目を記録している。
得点力アップの切り札は、ドゥドゥとリンスの2トップだ。フィゲレンセ時代にもチームメイトだった2人はリンス加入後の短期間に連携を作り、近い距離間の息があったパス交換を見せている。ドゥドゥは横浜FMから2得点を奪い、3点目のPKも獲得。けがからの完全復活を遂げており、甲府のエースとして頼れる存在となった。
最終ラインも新里亮、新井涼平、エデル・リマの3バックはそれぞれがスピード、対人守備の強みを見せ、高いラインでカウンターにつながる守備組織の構築ができている。
【マイナス材料】
甲府にとって最大の問題は16位という成績。“現状維持”ではJ1のカテゴリーを守れないし、今まで以上のスピードで勝ち点を積み上げる必要がある。
最近のネガティブな傾向は終盤、特に終了間際の失点だ。第24節川崎戦(2−2)、前々節鳥栖戦(1−2)は、後半ロスタイムの失点で勝ち点を3→1、1→0と減らしてしまった。第23節広島戦(0−1)、第25節清水戦(0−1)も、70分以降に相手の決勝点を許した。前節も3−2で勝利しているが、後半ロスタイムの失点があった。
セットプレーの“収支決算”も赤字傾向が続いており、第5節札幌戦(2−0)以降FKやCKからの得点が生まれていない。チームとして練習時間を増やすなどの手は打っているが、そこが形にならないと更なる得点力の向上は難しいだろう。
文:大島和人