ミスが続くメルセデス 「長年の独走で気の緩みが出ている」とレッドブルF1代表が指摘

2020年10月2日(金)10時54分 AUTOSPORT web

 レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、チャンピオンチームであるメルセデスが2020年F1第10戦ロシアGPで規則違反を犯したことは、彼らに気の緩みが出てきていることの証しだと考えている。


 ルイス・ハミルトンはロシアGP決勝前のスタート練習を指定外のエリアで行ったことで、5秒のタイムペナルティをふたつ科され、勝利のチャンスを失った。この行為を許可したことでメルセデスには25,000ユーロ(約310万円)の罰金という処分が下された。


 ハミルトンとメルセデスがレギュレーション違反を犯したのは3戦中これが2回目だ。モンツァでのイタリアGPでは、ハミルトンは赤信号が出ている際にピットレーンに入ったことで、大量のポイントと、おそらくはレース優勝を逃した。


 ホーナーはこうした出来事から、メルセデスは長年トップに立ち続けてきたために気の緩みが出ていると考えており、そこに付け入る隙があると語った。


「だからこそ、我々はなんとしても彼らに挑戦できるマシンを作りたいのだ。運営面では我々は非常に強力なチームなのだから」とホーナーはソチで語った。ロシアGPではメルセデスのバルテリ・ボッタスが優勝、続く2位をレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが獲得した。


「我々はそのこと(運営面での優秀さ)を、再び最速のピットストップを行うことで示した」


「彼ら(メルセデス)には何度か問題が発生している。常に先頭にいると、挑戦者チームより困難に直面することがある」


「圧倒的な支配期間があれほど続くと、時に気の緩みが出るものだ」


 レッドブルはメルセデスが弱みを見せた場合には攻撃する準備ができているというホーナーだが、2021年にも引き続きメルセデスが優位に立つことを予想している。レッドブルに真のチャンスが訪れるのは、F1技術規則が大きく変わる2022年であると、ホーナーは語った。

2020年F1第10戦ロシアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

「2022年が大きなチャンスになると思う」とホーナーは語った。「2021年には今のマシンのDNAが引き継がれるということを考えると、当然多くのパーツも引き継がれることになるからだ」


「しかし、だからといって、マシンからこれ以上のポテンシャルを引き出せないとか、効率的にマシン開発ができないということにはならない。我々は差を縮めることができると思う」

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