今季2勝目タナク「完璧に近い週末。最高の一週間になった」/2023年WRCチリ デイ3後コメント

2023年10月2日(月)13時53分 AUTOSPORT web

 10月1日(日)、2023年シーズンのWRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』のデイ3が行われ、トップで競技最終日を迎えたMスポーツ・フォードWRTのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(フォード・プーマ・ラリー1)が総合優勝。大会2連覇で今季2勝目を飾った。同じくタナクが制した2019年大会以来、4年ぶりの開催となったWRCチリの競技3日間を終えた各陣営が、週末のラリーを戦ったドライバーたちのコメントを発表している。


■Mスポーツ・フォードWRT


●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/総合優勝


「長く感じた一週間から良い結果が出たのは間違いなくうれしいことだ。全体的に見て完璧に近い週末だったのは間違いない。どういうわけか普段しなければならないこととは、かなり違いがあったようだ。純粋なパフォーマンスというよりも、いかにループをやり遂げるかということが重要で、違う種類の挑戦だった」


「こうしたポジティブな雰囲気がいつも助けになっている。チームにとっても最高の一週間になったと確信しているよ」


●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合13位


「ペースノート(を忘れたこと)、タイヤの剥離、少しコースオフしたこと、そして今日のフロントブレーキ(トラブル)といった出来事すべてを考慮すると、簡単ではなかった」


「セントラル・ヨーロッパでは、カーナンバーを変更する必要があるかもしれない。一般的に、出来事はすべて理由があって起きているからね。とはいえ、僕たちにとって良い学びになったし、抱えていた問題はすべて解決することができた」


「2日間にわたってステージの“掃除役”を務めたけれど、ラリー2のマシンでは経験したことがないことだった。そこから良い学びがあった。すべてのパワーをトラクションに変換しようとするのは難しかった。片側のグリップがとても低くて、タイヤへの負担もとても大きかったんだ」


●アルベルト・ヘラ—(#28 フォード・プーマ・ラリー1)/総合15位


「すごいものだった。チリにとって最高のイベントで、これだけの人たちがステージにいるなんて、素晴らしかったよ。僕にとっても素晴らしい経験になった」


「このようなクルマのうちの一台をドライブするのは簡単ではない。今日と土曜日に“掃除役”を務めることは、はるかに勉強になったし、それすら楽しめた。僕は目標を達成し、ラリーをトラブルなく終えたんだ」


「ここにはMスポーツが与えてくれたままのマシンがあるよ。このことには本当に満足している。将来また同じ経験ができるよう願っている」

グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
アルベルト・ヘラー(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
ラリーウイナーからの手荒い祝福 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ表彰式


■ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合2位


「僕たちにとって厳しい週末だった。残念ながら2台がリタイアしてしまった。彼らのことを気の毒に思うよ。とくにテーム(・スニネン)は素晴らしいラリーをしていたからね。ラリーがどれだけ残酷なものになり得るかは誰もが知っている。前回のギリシャでも目にしたことだ」


「今週末はやるべき仕事があり、問題を抱えながらもベストを尽くした。戦いを続け、順位を維持して2位になったし、多くのポイントを獲得できた。マニュファクチャラーズ選手権が終わってしまったことは残念だが、総合2位で表彰台に戻れたことはうれしい。それには満足しているよ」


●テーム・スニネン(#3 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア


「チームに大きな感謝を伝えたい。最高のラリーで、ティエリー(・ヌービル)と素晴らしいバトルができたが、残念ながら非常に小さなミスのために僕たちの努力は終わってしまった」


「走行ラインが数cmタイトだったばかりに、切り株にぶつかってゲームオーバーになった。幸い僕たちは無事だ。チームのみんなにはとても申し訳なく思っている。今週末彼らに表彰台を持ち帰ることができなかったからね。数週間後のセントラル・ヨーロピアン・ラリーに向けて立て直せるように願っている」

総合2位となったティエリー・ヌービル(右)/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)は初日にクラッシュ。SS1でリタイアとなった。 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
ヒョンデ・シェル・モビスWRTの(左から)ティエリー・ヌービル、テーム・スニネン、チーム代表のシリル・アビテブール 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位


「チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献することができて嬉しいよ。シーズン2戦を残し、ここチリでタイトルを決めることができたのは素晴らしいことだし、とてもいい気分だ」


「金曜日は出走順によって少しハンデを負い、土曜日はベストな判断を下すことができなかったなど、決して簡単な週末ではなかった。今日は、再走ステージであっても路面にはルースグラベルが多くあったので非常に滑りやすく、トリッキーだったけど、タイヤを温存してパワーステージでハードにプッシュするという良いプランを暖めていた」


「その結果、いいタイムが出て自分たちに速さがあることを証明できたし、ポイントを獲得することもできたので、満足している」


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合3位


「全体的には、自分が期待していたようなラリーではなかった。さらに良い結果を得られるだけのポテンシャルはあったはずだ。所々では速さを示すことができたが、今回はすべてをうまくまとめることができなかった」


「それでも、表彰台を獲得できたことについてはそれなりに満足しているよ。最高のニュースは、チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得したことだ。チームの一員であることを光栄に思うし、みんなのハードワークが報われたのは素晴らしいことだ。ドライバー選手権では、この週末カッレとの差をもう少し縮める必要があったかもしれないが、少なくとも戦いはまだ続いていると考えている」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合5位


「非常に厳しい週末でしたが、マニュファクチャラーズタイトルを獲得したチームのみんなに『おめでとう』と言いたいです。シーズン中、本当に多くの人たちが素晴らしい仕事をしてくれていますし、このような強くて速いクルマに乗れることをいつも嬉しく思っているので、彼ら全員に心から感謝しています」


「チリのステージは素晴らしかったですが、とても難しくもありました。金曜日の午後はかなりいいフィーリングで走ることができましたが、土曜日はアグレッシブな路面に苦戦しました。簡単ではなかったですが、今後に向けて改善するためのヒントを得ることができたので、良い経験になったと思います」

TGR-WRTのドライバーたち。(左から)勝田貴元、カッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
マニュファクチャラーズタイトル獲得を喜ぶTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム 2023年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ

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